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令和 2年 9月定例会-09月04日-03号

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  1. 太田市議会 2020-09-04
    令和 2年 9月定例会-09月04日-03号


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    令和 2年 9月定例会-09月04日-03号令和 2年 9月定例会            令和2年9月太田市議会定例会会議録(第3日) 令和2年9月4日(金曜日)  〇出席議員 30名         1番  神 谷 大 輔          2番  石井 ひろみつ         3番  前 田 純 也          4番  松 川   翼         5番  長  ただすけ          6番  松 浦 武 志         7番  八 長 孝 之          8番  水 野 正 己         9番  高 橋 え み         10番  高 木 きよし        11番  板 橋   明         12番  今 井 俊 哉        13番  高 田   靖         14番  木 村 浩 明        15番  中 村 和 正         16番  渡 辺 謙一郎        17番  大 川 敬 道         18番  尾 内 謙 一        19番  星 野 一 広         20番  高 藤 幸 偉        21番  矢 部 伸 幸         22番  久保田   俊        23番  大 川 陽 一         24番  岩 崎 喜久雄        25番  斎 藤 光 男         26番  正 田 恭 子        27番  山 田 隆 史         28番  町 田 正 行
           29番  木 村 康 夫         30番  白 石 さと子  〇説明のため出席した者    市長       清 水 聖 義     副市長      木 村 正 一    教育長      恩 田 由 之     監査委員     高 橋 嘉一郎    企画部長     栗 原 直 樹     総務部長     高 島 賢 二    市民生活部長   石 坂 之 敏     文化スポーツ部長 長谷川 幸 浩    福祉こども部長  荒 木   清     健康医療部長   岡 島 善 郎    産業環境部長   久保田   均     農政部長     高 田   進    都市政策部長   越 塚 信 夫     行政事業部長   城 代 秀 一    消防長      石 澤 光 之     教育部長     春 山   裕    企画部副部長   高 橋   亮     総務部副部長   岩 崎 公 則    企画部参事(企画政策課長)        総務部参事(総務課長)             前 原   郁              松 本 和 明    総務部参事(財政課長)             瀬 古 茂 雄  〇事務局職員出席者    事務局長     吉 田   稔     副局長(議会総務課長)                                  野 村   洋    議会総務課長補佐(総務係長)       議事係長     中 村 絹 子             川 田 聡 美           議 事 日 程(第3号)                               令和2年9月4日午前9時30分開議                               太田市議会議長   久保田   俊 第 1  一般質問 第 2  報告第  6号 令和元年度太田市下水道事業等会計継続費精算報告書について      報告第  7号 令和元年度決算に基づく健全化判断比率・資金不足比率について      議案第100号 令和元年度太田市一般会計歳入歳出決算認定について      議案第101号 令和元年度太田市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について      議案第102号 令和元年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計歳入歳出決算認定について      議案第103号 令和元年度太田市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について      議案第104号 令和元年度太田市八王子山墓園特別会計歳入歳出決算認定について      議案第105号 令和元年度太田市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について      議案第106号 令和元年度太田市太陽光発電事業特別会計歳入歳出決算認定について      議案第107号 令和元年度太田市下水道事業等会計決算認定について      議案第108号 令和2年度太田市一般会計補正予算(第5号)について      議案第109号 令和2年度太田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について      議案第110号 令和2年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計補正予算(第1号)について      議案第111号 令和2年度太田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について      議案第112号 令和2年度太田市八王子山墓園特別会計補正予算(第1号)について      議案第113号 令和2年度太田市介護保険特別会計補正予算(第1号)について      議案第114号 令和2年度太田市太陽光発電事業特別会計補正予算(第1号)について      議案第115号 令和2年度太田市下水道事業等会計補正予算(第1号)について      議案第116号 太田市外三町広域清掃組合の規約変更に関する協議について      議案第117号 太田市地方創生基金条例の制定について      議案第118号 太田市消防団条例の一部改正について      議案第119号 太田市印鑑条例の一部改正について      議案第120号 太田市手数料条例の一部改正について      議案第121号 太田市駐車場条例の一部改正について      議案第122号 太田市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について      議案第123号 太田市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について      議案第124号 太田市介護保険条例の一部改正について      議案第125号 財産の取得について(消防ポンプ自動車)      議案第126号 財産の取得について(高規格救急自動車)      議案第127号 財産の取得について(消防ポンプ自動車)           本日の会議に付した事件 議事日程に同じ      ◎ 開     議                                       午前9時30分開議 ○議長(久保田俊) これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。  その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入ります。      ◎ 一 般 質 問 ○議長(久保田俊) 日程第1といたしまして、昨日に引き続き一般質問を行います。  順次質問を許します。  23番大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 創政クラブの大川陽一でございます。通告に従いまして、一問一答方式にて順次質問をさせていただきます。  最初に、昨日の情報ですと、台風10号は大変大きい台風だと。もう既に命名されておりまして、ハイシェンという海神ですか、中国でつけたようであります。間もなく6日には、中心気圧は915ヘクトパスカルということで、最大風速はどうやら85メートルぐらいになるだろうという予想をしております。ちょうど豪雨災害の課題でございますので、一生懸命頑張って質問させていただきます。  最初に、消防長にお伺いいたします。  豪雨災害の課題と対策について伺います。  昨年10月の台風19号は、海水温が高い状態にあったため、中心気圧は992から915ヘクトパスカルに急激に気圧を下げ、上陸いたしました。その後、多摩川、千曲川、阿武隈川などの流域面積の広い河川の氾濫が発生したことで、人的被害、家屋の浸水、新幹線車両まで浸水し、停電、断水が相次ぎ、被害が出ました。後にこの新たな温暖型台風は令和元年東日本台風と命名され、本市も沢野地区の浸水をはじめ甚大な被害を受けました。  そこで、質問に入ります。本市において大きな被害をもたらした令和元年東日本台風での消防の災害対応について伺います。 ○議長(久保田俊) 石澤消防長。 ◎消防長(石澤光之) 消防の災害対応についてでございますが、台風の接近に伴いまして、消防本部に警戒本部を設置し、全職員に非常招集を発令しまして、消防署及び消防団による河川水位調査、土砂災害警戒区域等の巡視を実施しました。その後、災害発生とともに、浸水地域での広報、避難誘導及び浸水した住宅からの救命ボートによる救出活動を実施いたしました。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 次に、消防本部では日頃から様々な訓練をされていますが、今後の消防本部の災害対応について伺います。 ○議長(久保田俊) 石澤消防長。 ◎消防長(石澤光之) 今後の災害対応についてでございますが、まず災害対策本部及び関係部局等と連携し、情報共有の徹底を図っていきたいと考えております。また、災害発生時においては、消防署、消防団の連携、協力が重要であることから、合同訓練を重ねながら、より一層万全な体制を築いていきたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 次に、都市政策部長に伺います。  令和元年東日本台風が上陸し、先ほども申し上げましたが、本市でも甚大な被害が発生し、特に沢野地区におきましては多くの浸水被害が発生し、災害対策の重要性を改めて痛感したところであります。市として一定の検証をし、幾つかの課題も示されました。一方、本市の水害は内水氾濫や越水が中心であります。少しでも減災に結びつけるには調整池などの整備が有効と考えますが、お考えを伺います。 ○議長(久保田俊) 越塚都市政策部長。 ◎都市政策部長(越塚信夫) 昨年度の令和元年東日本台風の際、市内においても広い範囲で内水氾濫が発生いたしました。特に大きな被害が確認されました古戸町、高林南町及び牛沢町をはじめとする沢野地区南部における今後の内水被害の減災対策として、現在、業務委託において検討を行っております。この委託において、調整池などの整備の必要性や代替案についての検討を行っておりますので、委託成果に基づきまして必要な対策を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 石田川、早川、蛇川、八瀬川からの水流は、川幅もあり、流れの強い利根川には流れにくく、逆流するバックウオーター現象が起こり、越水して、さらに家屋への浸水被害にも発展します。このメカニズムを早く把握するため、避難判断を予見するためにも、合流地点付近にライブカメラを設置して、周辺住民や対策本部で直接見られるようにすれば、避難情報等を発令するときに役立つと考えます。ライブカメラの設置状況及び今後の予定箇所が分かればお伺いをいたします。 ○議長(久保田俊) 越塚都市政策部長。 ◎都市政策部長(越塚信夫) 現在、太田市内の河川に設置されているライブカメラの状況及び今後設置される予定箇所についてご説明いたします。  石田川につきましては、牛沢町、下田島町の計2か所、早川は、前島町、徳川町に計2か所、蛇川は細谷町に1か所、利根川は古戸町に1か所設置されております。また、現在、太田土木事務所が実施している八瀬川越水対策の一環として、令和2年3月に古戸町に1か所新設されました。したがいまして、合計7か所の設置でございます。  今後の設置予定といたしましては、いずれも群馬県によるものですが、蛇川と県道前橋館林線との交差付近に1か所、大川と東武鉄道との交差部付近に1か所の合計2か所に設置される予定でございます。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員
    ◆23番(大川陽一) 次に、総務部長にお伺いいたします。  水害は、基本的に堤防の建設などの大規模な治水対策事業によって防ぐことができると聞いております。また、堤防が決壊する原因の7から8割は越水破壊と言われるもので、しかも、堤防は内側からではなく外側から削られて壊れるようです。そのため、国土交通省は、堤防、外側の強化策を打ち出しました。その後、治水対策方針が変わり、ダム建設へと移行します。しかし、かつての民主党政権時代の事業見直しによって、西日本では、熊本県球磨川上流の川辺川ダムが廃止になりました。一方、東日本では、本県の八ッ場ダムが、県民をはじめ多くの方々の努力により今年3月に完成し、ダムの有効性が再認識され、その後の豪雨により、その機能が証明されました。令和2年7月豪雨では、熊本の川辺川ダム構想が話題になり、もしダムが建設されていたら、球磨川の氾濫は防げなかったかもしれないが、避難時間を稼ぐことはできたはずだと、減災につながったはずだと専門家は言っております。先日、みなかみ町の須田貝ダムを視察した菅官房長官は、洪水対策に活用していなかった利水ダムでも事前放流を可能にしたいと発言されています。  そこで、洪水対策におけるダムの運用について及び新たな国の治水対策について伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 洪水対策におけるダムの運用と新たな治水対策ということでございますが、本年7月、国土交通省は、水災害リスクの増大に備えまして、河川流域全体のあらゆる関係者が協働し、流域全体で緊急的に実施すべき治水対策の全体像として流域治水プロジェクトを策定、公表いたしました。その中で、ダムの運用については、利水ダム等において貯留水を事前に放流し、水害対策に活用する利水ダムの治水活用など、被害対象を減少させる取組も進められております。本市においても、利根川、渡良瀬側の流域治水協議会等に参加し、今後も情報共有を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 令和2年7月3日から7月31日にかけて、九州を中心に、中部地方、東北地方などで発生した集中豪雨、後に令和2年7月豪雨と命名されたこの大雨により、球磨川や筑後川、飛騨川、最上川といった大きな河川での氾濫が相次ぎ、人的被害や物的被害も多く発生しました。また、過去10年間、毎年、台風が国内のいずれかの場所に上陸し、毎年、巨大化しています。海水温が表面だけでなく、ある一定以上の深さまで高温になると台風の上昇気流はより強くなり、豪雨につながると言われています。台風のメカニズムが幾つか解明されてきたようであります。また、流域型洪水においては、流域全体の水位や上流の雨量を読み解いて、避難の行動に生かさなければならないと考えます。また、これだけの情報をそろえるのは、住民ではなく行政でないと難しいと思います。避難勧告や避難指示を発令する前に、市民に対して十分な情報を届けてから発令をしていただきたいと思います。  そこで、台風の巨大化や線状降水帯、流域型洪水を考慮した対応について伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 線状降水帯の発生状況や河川の流域全体の雨量を把握し、その状況から本市への影響を推測することは、専門家でないと難しいと考えているところであります。しかし、本市では、民間気象予報会社との業務委託により、市内の観測データだけではなく、周辺の気象状況や雨雲の動き、そして河川流域全体の降雨量等を考慮した上で、太田市に特化した気象情報や災害リスクの情報提供を受けております。また、前橋地方気象台とも随時確認を行っておりまして、これらの情報を総合的に判断しながら、避難所の開設時期や避難情報発表時の判断材料としているところでございます。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 市町村が発令する災害対策基本法で定められている避難情報と警戒レベルについて伺います。避難に関する政府の調査で、いつ避難するかとアンケートで尋ねたところ、レベル4の避難勧告でなく、同じレベル4の避難指示を回答した住民が52%いました。避難指示が多かったということでございます。早めの避難を考えるならば、避難勧告を早めに発令しなければならないはずであります。また、警戒レベル4の中に避難勧告と避難指示があり、非常に分かりづらいといった意見も多くあったようです。今後どのように避難勧告、避難指示は発令されるようになるのか併せて伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 令和2年8月21日に開催されました内閣府の令和元年台風第19号等を踏まえた避難情報及び広域避難等に関するサブワーキンググループの資料によりますと、避難勧告と避難指示の区別が分かりにくい、また、警戒レベル4の中に勧告と指示がある必要はないのではないかという意見が示されたことによりまして、国では避難指示に一本化する方向で現在調整が行われているところでございます。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 令和元年東日本台風で阿武隈川流域でのことですが、10月12日19時50分、最大級のレベル5の大雨特別警報が発令され、翌日午前4時に大雨警報に緩和され、雨が小降りになったため、避難所から自宅に帰りました。しかし、その後、6時30分、10時20分、13時20分に氾濫発生情報が出され、洪水のタイムラグにより、あっという間に1階部分が天井まで冠水し、屋根の上に上り、難を逃れたようです。  次に、防災気象情報は、気象庁、国土交通省、都道府県が発表します。また、避難情報よりも先に防災気象情報が発表されるため、令和元年東日本台風では混乱する住民もいたようです。先ほどの阿武隈川と同様に千曲川沿いの市町村では、警戒レベル5の大雨特別警報が発令され、避難所にいましたけれども、大雨警報のレベル3に緩和され、しかも、雨が上がったということから自宅へ戻りましたが、その3時間後、床上から天井近くまで浸水し、近所の家の2階に急遽、避難させていただき、このご夫婦は助かった。千曲川の洪水のタイムラグであります。このように、避難情報を解除するタイミングは、市民の命を守る上でも、いつ解除するかといったタイミングが重要であると私は思います。  そこで、本市の避難情報の解除のタイミングの考え方について伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 避難情報の解除のタイミングにつきましては、令和元年東日本台風の経験を踏まえまして、気象警報だけではなく、河川水位の状況や降雨量、そしてその後の気象状況、さらには被害状況の確認を行った上で総合的に判断してまいりたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 次に、ハザードマップの利用方法と更新について伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 防災マップにより、再度、自分が住んでいる地域の災害特性を確認するとともに、昨年の東日本台風での経験も踏まえ、まずは自宅が安全であるかどうか、避難の必要性や避難所までの経路などを確認していただきたいと思います。また、ハザードマップ等の更新についてでありますが、浸水想定のマップは現在のものが最新のものとなっておりますので、変更の必要はございませんが、今年度、水害時に開設する避難所について見直しを行いましたことから、今後、厚手の丈夫な用紙1枚両面でこれらの事項を記載した現在の防災マップと一体で活用できるものを作成しまして、今年度中に全戸へ配布をしたいと考えているところでございます。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 次に、避難時における避難行動要支援者への対応と避難体制について伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 地域防災計画では、避難行動要支援者については、福祉こども部を中心とした救護救援班において対応することとなっております。避難行動要支援者の名簿につきましても、定期的な整備及び更新を行い、関係課及び警察、地区の区長会や民生児童委員協議会に名簿を配布し、要支援者の情報の共有を図るとともに、避難を必要とする要支援者への対応時に有効利用をしていただくこととなっております。  現在、福祉こども部において令和元年東日本台風を踏まえた避難行動要支援者対応マニュアルの改定を行っております。避難体制の整備を進めているところでもあります。あわせて、避難行動要支援者の多くの方が避難することになる福祉避難所についても、現在、体制の整備を図っているところでございます。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 情報の入手が難しい場合、避難が遅れ被災者になってしまう。この避難行動要支援者の特に高齢者をどう守るかは、それぞれの地区の大きなテーマであります。  釜石の奇跡は皆さんよくご存じかと思いますが、白馬村の奇跡もあります。これはどこにどういう支援を必要としている人がいるのかが一目で分かるマップであります。救助に当たる人も事前に決めて、マップに示してあります。地域の共助の在り方を示す模範となっているようであります。豪雨災害よりも地震等の自然災害のために早めに研究していく必要があると考えます。  次に、想定外の台風から身を守るための必要な防災や、情報発信、危機管理について伺ってまいります。気候がここ数年の間に大きく変わって、日本周辺の海水温が高くなり、台風が日本の近くで発生するようになっています。しかも、日本に近づいてからも巨大で強力な台風として日本を襲うケースが増えてきました。台風19号では、中央大学の山田教授が流域型洪水という概念を示しました。河川流域の広い地域で雨が降り、それらが支流から本流に集まり、時間を経て下流域で洪水を引き起こしています。大雨特別警報が解除された後に、河川の氾濫情報が出されたところがありました。行政が住民を守るという幸せな時代はもう終わった。住民が主体的に行動し、行政はそれを支えるために最大限の努力をするという新しい防災の在り方が求められているように私は思います。片田教授もそう言っております。  改めて、想定外の台風から身を守るための必要な防災や情報発信、危機管理について伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 今、議員のご質問の中にありましたとおり、まさに災害から自分の身を守るためには、自らの命は自らが守る意識を持つことが本当に重要であると私も認識しているところでございます。避難については、ぜひ雨が強くなる前、そして暗くなる前に早めの行動を取っていただくため、市といたしましても、早めの段階から情報を流し、避難者の受入れ体制を整えてまいります。そして、危機管理については、平時には危機事態に備えること、緊急事態発生時には速やかに対応することで被害を最小限にとどめる対策をしっかりと行っていきたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 市長に、お伺いいたします。  先ほど少し提案をさせていただきましたが、豪雨時の減災の一つとして、調整池やため池、さらに公共施設の地下にタンクの設置、これらも考えられるかと思いますが、ご所見を伺います。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) おっしゃるとおり、調整池、ため池は非常に有効である、また、地下も企業が数か所やっていますし、あるいは東本町も、あそこは水が出る場所でありまして、調整池として東小学校の前、旧公民館ですか、そこにも設置してある、有効であると思っております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) もう一点、今後の豪雨災害の対策についてご所見をお伺いします。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 抽象的な質問でありますので非常に答弁しにくいのですけれども、先ほどから部長が答弁していたように、やはり自分の命は自分で守る、行政の役割というのは後ろからハード面で災害の起こる確率をどこまで減らすかということで、ハード面で整備をしていくということになりますが、命ということに対しては、自分自身で積極的な攻めの姿勢といいますか、自分を守る、そういう姿勢が非常に必要だと。  役所とすれば、民間会社とも入手しやすい環境になっていますし、過日も前橋地方気象台の台長が見えられまして、とにかく迅速に正確な太田市の情報を流すということでありまして、私と気象台長との間で、現況がどうなるか、この先がどうなるか、これについては本当に情報がいつでも来る、いつでも渡すというような関係になっております。それからまた、国土交通省につきましても、利根川とか渡良瀬川、この河川についての今の水の量の状況、これから1時間後にどういう状況になるかということについてもダイレクトに話ができるようになっておるということでありまして、未然の防止のための環境は整っていると思います。  もう一つ、調整池ですけれども、今、北金井に県が新たに調整池を造っております。こちらから行くとインターチェンジのすぐ左側にかなり大きな敷地を県が買っていただきまして、多分あれは八王子山から流れてくる水を一旦停止させようということだと思いますが、前回の台風19号は内水氾濫も非常に大きいということから、ただ川の水があふれたものを調整するのではなくて、それ以前に内水氾濫を防ぐための調整池。今、大久保でやっているのは、旧新田町が、早川地区がアップアップしてしまうので、事前に調整池に取り込んで水を全部向こうに流さないようにということで、実は県と協働してやっているわけですけれども、あれと同じような環境で、例えば蛇川の周辺に調整池を造って引き込む、あるいは早川の周辺に調整池を造って引き込むという形をこれからは取っていかなければいけないのではないか。だから、石田川のそばに造ることがベストではなくて、それ以前に、その受け皿を造ってそこでためる、またためて内水氾濫を防ぐというやり方を考えていかなければならないのではないか、それらもろもろについて今、コンサルと相談をしておりまして、全体像ができて、県の役割、太田市の役割をそれぞれ決めて、去年起こって、今やっているわけですけれども、もうすぐ結論が出てくると思いますので、事業実施に移りたいと。いわゆるメインではなくて中小河川が内水氾濫を起こす、これを避けるために、ため池、調整池を幾つか造っていくと。  もう一つは、集まったものを水が少なくなったときに排水する、排水機場ですけれども、これも流動性をもって、自動車でどこでもフレキシブルに動くと、フレキシブルに動いたことによって固定しないで排水ができるという環境を整える。今、総合的に台風19号の反省に立って考えておりますので、またよろしくご指導いただければと思います。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 次に、ひきこもりへの支援と対策について、福祉こども部長にお伺いいたします。  新型コロナウイルスの影響で人に会うことが制限され、各地で行われていた訪問支援などのひきこもり支援が難しい状況に直面しています。ひきこもりの息子がいる母親の話です。このままでは死ねない、ひきこもりの相談を受け、支援を始めて1年たったころ、新型コロナウイルスでつながりが途絶えてしまった。息子は、離れの家で暮らし、親とは10年近く顔を合わせていない。支援が途絶え、頼る先がなくなってしまうことで深刻な事態に陥る家族もいます。そして、別の家族、母親は自分が亡くなった後のことを考え、息子を何とかしなければと、自分の生命保険を解約し、預金と合わせ総額2,000万円以上を施設に支払い、全寮制の施設に息子を預けました。ところが、その事業者が何と破産してしまいました。子どもからは、親に捨てられた思いがしたと絶望感を語っていました。一方で、親は頼る先がなかったと涙ながらに語っていました。自宅に戻ってきた息子、以前よりもっと心を閉ざしてしまったそうです。8050問題と言われている80代の高齢の親が50代のひきこもり状態の子どもの親亡き後のことを案じてのことであり、大きな社会問題であります。  国は、今年度から35億円を投じて訪問支援の強化に乗り出していましたが、肝心の面談や訪問による支援が途切れがちになってしまったのです。支援の手が見えないと母親。全国的な新型コロナウイルス感染症による支援の崩壊であります。現場の話を少しさせていただきましたが、質問に入りたいと思います。  本市におけるひきこもりの世帯数及び人数の把握について、また、自立相談支援センター並びに県の太田保健福祉事務所における相談状況について伺います。 ○議長(久保田俊) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木清) 本市では、ひきこもりの世帯数及び人数については把握しておりませんけれども、自立相談支援センターにおいて、ひきこもりを含む生活困窮者の相談業務を実施しております。その相談者数ですけれども、令和元年度実績として、相談者数298人、うちひきこもりに関する相談人数は13人、男女別では男性5人、女性8人となっています。また、県の太田保健福祉事務所での令和元年度相談者数は519人、うちひきこもりに関する相談は20人となっております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 本市のひきこもりの実態は把握していないということであります。昨年3月の内閣府が発表した40歳から64歳までの中高年のひきこもり状態にある人は全国で61万3,000人、15歳から39歳までの若年層のひきこもり状態の人は54万1,000人と推計しております。内閣府では、全国でひきこもりの人は100万人を超えたと言っております。グレーゾーンを加えるとその数は相当増えてくるように思います。北海道で生まれ育って地元進学校から都内有名私立大学を卒業して、有名金融機関に就職、ノルマがあり、頼まれた仕事も嫌とは言えず、残業が増え、仕事を一人で抱え込んでしまう、この特性こそ、ひきこもり状態になる人に共通する傾向と言われています。耐えらず退職し、ひきこもり状態のままマンションで独り暮らしを続けています。親が区役所に相談に行きました。親の死後どうやって生きていくのか心配なのですと。ただ、マンションがあり、対応できないと言われてしまいました。これはまさにグレーゾーンと言われているひきこもりであります。  次に、ひきこもりの定義と、その原因及び背景について伺います。 ○議長(久保田俊) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木清) 厚生労働省の定義ですけれども、ひきこもりは、仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人と交流をほとんどせずに6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態を言い、その原因については、精神疾患や発達障がい等の疾病に起因する場合と、対人関係や心的外傷などが引き金となって社会参加が困難となった場合等があるとなっております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 次に、現在、県及び市で実施されているひきこもり対策にはどのようなものがあるのか伺います。 ○議長(久保田俊) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木清) 県のひきこもり対策といたしましては、太田保健福祉事務所を窓口として、太田市(後刻発言の訂正あり)ひきこもり支援センターと連携を図りながら、相談や家庭教室等を実施しているということです。市では、自立相談支援センターにおいて、ひきこもりを含む生活困窮者の相談業務を実施しています。そのほか、令和2年1月に家族会との意見交換会を実施し、その後、家族会への居場所の提供等を行っているところでございます。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) ひきこもり支援センターの業務と生活困窮者支援、そして、包括支援センターの職員の皆さんこそ、ひきこもり支援の最前線にいらっしゃるように私は思います。ある自治体の自立支援の職員が親亡き後のひきこもりの50歳ぐらいの男性宅に訪問し、以前より弱々しくなったので病院に行こうと何回も促しましたが、本人が大丈夫と繰り返し、職員は諦めます。帰りがけに近所の人も、何で病院に連れていってあげないのと不思議そうに聞いています。しかし、病院に行く意思がないのに強制的に連れて行くわけにいかないのだよと職員。その後、数日後、何と亡くなってしまいました。こういうことが日常茶飯事のように起きていることって何かおかしくないですか、おかしい世の中ではないのでしょうか、何で救えないのでしょうか、そう感じるのは私だけでしょうか。  ひきこもりを中心に、複合的な問題を抱える家庭に対応するため、厚生労働省が新たな方針を決定したと聞いておりますが、その内容について伺います。 ○議長(久保田俊) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木清) 厚生労働省の新たな方針ということですけれども、令和2年6月の社会福祉法の一部改正により、令和3年度から重層的支援体制整備事業が開始されることとなっております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 重層的支援体制整備事業の主な内容について、伺います。 ○議長(久保田俊) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木清) この事業につきましては、市民の複合、複雑化した支援ニーズに対応する支援体制を整備するため、相談支援、参加支援、地域づくりの各事業を一体的に実施する内容となっております。具体的には、介護、障がい、子ども、困窮等の相談窓口において、それぞれの支援部署、機関では対応が難しい事例に対して支援プランを作成し、多機関協働による重層的支援会議に諮り、その後のアウトリーチ等の支援につなげていく事業内容となっております。家族会等の居場所づくりやコーディネート機能を有するものとなっております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 重層的支援体制の枠組みという相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に実施する、太田市全体で断らない包括的な支援体制づくりが可能になります。アウトリーチ支援員を加えた支援体制が可能になるわけであります。アウトリーチ支援員の新たな取組ですね。年齢の切れ目が支援の切れ目にならないよう、部局横断型の対策が可能となります。家族会などによる居場所づくりや就労支援も活発になります。まさに、SDGsの目標、誰一人取り残さない支援が可能になります。ぜひ進めていってほしいと思っております。  そこで、本市で事業実施するとした場合の課題について伺います。 ○議長(久保田俊) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木清) 答弁の前に、先ほどひきこもり対策にどのようなものがというところで、太田市ひきこもり支援センターと言ったのですけれども、正確には群馬県ひきこもり支援センターですので、あらかじめ訂正しておきたいと思います。すみませんでした。  それでは、課題についてご答弁いたします。多種事業にわたる支援の効果というものですので、その効果を高めるための組織体制づくり、それと必要な有資格者等の人材確保、さらに見守りやアウトリーチ等の実施体制というものを体制整備することが課題になるものと思われます。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 市長にお伺いいたします。  昨日もこのお話は出ましたけれども、重層的支援体制整備事業に対する市長の考え方についてお伺いしたいと思います。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 昨日の高橋議員の質問の中で答弁にありましたように、子育て世代包括支援センターの相談者数も6,600人以上、電話相談でも5,700人、あるいは地域包括支援センターでの相談件数も相談者数で1,900人と非常に多いのです。国もこのことに本当に注視して新たな制度をつくって対応策をということでありますが、昨日もお答えしましたように、太田市はこの問題を直視して体制を整えていきたいと。今はみんな個別になっておりますが、総合的にということで受け付けるのは結構ですけれども、専門性をかなり有することから、一括して受け付けて、一括して答えることが非常に難しいと思います。当然マンパワーも必要になるわけです。これは資格のある人がそこに就かなければいけないとか、多分いろいろな問題があるでしょう。でも、こういったものを超えて、とにかくそういう体制、受け付けますよ、専門性のあるものは専門性のところで解決してもらいますよと。だから、受付はとにかく1か所で受け付ける、そういう組織を来年度につくりたいと思っています。このことによって、向こうのセクション、場所に行かなければいけない、障がい者のところに行かなければいけない、高齢者に行かなければいけない、あるいはこども課に行かなければいけない、こういったものが全体的に統合できるのではないか、これは非常に重要な問題でありますので、さっきSDGsがありましたけれども、やはりこぼしてはいけない、みんな健康で文化的な生活をする権利を持っているわけですから、そのために最大の努力をしていきたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 大川陽一議員。 ◆23番(大川陽一) 市長のおっしゃるとおりでございまして、しかも、第一歩を踏み込んだということで、恐らく家族会の皆さんもほっとしているところかと思います。昨日、市長もいろいろ考えているなというのは私も十分分かりました。特に事例の研究をしたり、研修をしたり、それと、助けるものは市役所全体でサポートしていくのだぞ、太田市全体でサポートしていきたいのだぞという意思が私にもひしひしと伝わってきました。やはりこのことがハンディキャップをしょっている皆さんの支えになるはずであります。この中には、かつて市に講演に来た先生、南雲明彦先生のように発達障がいからひきこもりになって、アウトリーチによって何とか現在の講師に至ったという方もいらっしゃいますので、これからたくさんの喜びの声と笑顔も見られるのかなというふうに私は安心しました。ぜひ市長、来年ということでございますので、これからもこの辺のことを中心にさらに発展させていってほしいと考えております。最後にもう一声、お願いします。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 一つは、先ほど申し上げましたように、マンパワー、人材が確保できるかどうかのことでありますが、やはりそれにこだわっているとなかなかスタートできないと、スタートしながら考えていくということが大事かなと。しかしながら、片方では有資格者の発掘を行っていきたい。  もう一点は、国が大上段に構えても、具体的に国が財政的な支援をどの程度しようとしているのかまだ把握しておりません。やはり国の財政的な支援を活用しなければきちんとした体制は取れないということでありますので、このことについても県と国に相談しながら、立ち上げるに当たってやはり財政的なものは大事ですから、相談しながらやっていきたい、あるいは要望しながらやっていきたいと思います。いずれにしても、行政の大きな役割は、弱者に対応する力があるかないか、これは太田市の力といいますか、まちの力だと思うのです。ですから、弱者に対してどれだけ精力を使えるかというようなことは、本当にまちの力だと思いますので、一生懸命頑張ってやっていきたいと思います。 ○議長(久保田俊) 次に、19番星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 公明クラブの星野一広でございます。通告に従い、一問一答にて順次質問をいたします。  初めに、1、コロナ禍の中での災害避難について総務部長に伺います。  先ほど同僚議員からもありましたが、台風10号が九州方面に近づいている、大変大きな台風で、その影響が心配されている状況であると聞いております。度重なる災害があるわけでありますけれども、ぜひ気をつけていただきたいのとともに、被害がなければと思っております。  さて、本年7月にも熊本県を中心に大きな被害をもたらした令和2年7月豪雨がありました。これは新型コロナウイルス感染症による影響下での自然災害となり、異なった要因による複合災害となりました。そこで、台風シーズンを迎えた太田市においても、他人事、人ごとではなく、多くの教訓がこの災害において示されていると思いますので、そこを中心に、また、新型コロナウイルスと災害、あるいは様々な研究等からの観点から、市民の生命、財産、そして健康を守るという観点から質問をしていきたいと思っています。  まず1点目、避難確保計画策定の推進ということであります。平成29年の水防法改正により、洪水や土砂災害のリスクが高い区域に存する要配慮者利用施設について、避難確保計画作成及び避難訓練の実施が義務化されています。逃げ遅れゼロ実現のため、災害弱者の避難のため、多様な関係者の連携体制構築をするための一つの柱と聞いているところであります。今年の令和2年7月豪雨においても、熊本県球磨川水系において、氾濫、そして川が決壊し、約1,060ヘクタールが浸水したとのことであり、この状況は、かねてからハザードマップで示されていたものと浸水区域がほぼ同様であったということでありました。洪水浸水想定区域における要配慮者利用施設における避難確保計画の策定は極めて重要な観点と言えると思います。  そこで、現状の太田市地域防災計画において、洪水浸水想定区域内にある要配慮者利用施設の中で、避難確保計画策定対象施設とされている施設の数、そして、その施設の中で避難確保計画を作成している施設数についてお答え願いたい。そしてまた、現在取り組んでおられます太田市地域防災計画改定版においては、これは1000年に一度ということの浸水想定になっていると思いますけれども、大きくその区域を広げているところであります。その区域内での要配慮者利用施設の施設数、そして、今後、その中で避難確保計画策定対象が指定されると思います。その施設数について分かる限り教えてください。お願いします。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 避難確保計画策定の状況でございますが、現在の太田市地域防災計画では、100年に一度の大雨を基準とした計画規模の洪水浸水想定区域内にある要配慮者利用施設を避難確保計画策定対象としており、施設数は26施設でございます。そのうち、令和2年8月末現在において、計画策定済みの施設は19施設であります。  現在、取り組んでおります太田市地域防災計画の改定後についてでございますが、こちらは1000年に一度の大雨を基準とした想定最大規模の洪水浸水想定区域内の要配慮者利用施設を対象としていますことから、施設数は約130施設となります。具体的にどの施設を避難確保計画策定対象施設とするか、地域防災計画にその施設を定めるかは、施設を所管する関係課と協議の上、今後、指定を行っていく予定でございます。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。
    ◆19番(星野一広) 避難確保計画作成については、現状の地域防災計画に指定されている施設においてもまだ策定はされていない施設があるということ、そして、今後、1000年に一度ということで、疑問もあるようですけれども、その1000年に一度ということで、球磨川水系はそのとおりの洪水が起きたということであります。これはもう既に想定外ではない、想定内と思っておりますけれども、そういった意味では、今後、マックス130の施設に対してはやはり指導をしていかざるを得ないと思います。これは要望で言っておきますけれども、どうかよろしくお願いしたいと思います。  続いて、避難行動ということで、分散避難について聞かせていただきたいと思います。令和2年7月豪雨における避難行動は、コロナ禍という新たな環境の中で変化をもたらしたとのことでありました。これは現地を調査した防災アドバイザーの山村武彦氏、よくテレビに出ている人ですけれども、この人の新聞記事から引用をさせていただきますが、コロナの影響について不安と警戒心が大変強かったようだということです。これは避難所イコール、クラスターというイメージが大変大きかった。そのため、多くの人が事前避難、早めの避難をためらったということを聞いておったということです。避難所に行く人が少なかったのかなということで、浸水後の片づけをしている方に聞き込んだところ、その避難先は、聞いた人ですから何人でもないのですけれども、親戚や肉親の家が6人。車中泊が2人。そして、避難所に行った人は1人という結果であったと。結果として避難先が分散したということでありまして、今後、特に感染症との複合災害では分散避難が当たり前になっていく、また、そういう行動になるということでありました。避難所のほかに、親戚、知人宅、車中などに避難するわけでありまして、車中泊も選択肢になってしまうのかということについては、早く避難するのならそれもありだと山村氏は答えています。地域によっては、車で早めに避難しておくほうが安全だし、車でしか避難できないところも多い、高台があるならば、車内避難用の避難所に指定しておいてもいいとも言っています。しかし、洪水が始まってから車で避難するのは駄目であるとも言っています。条件は早い避難であるということです。とにかく早めの避難が大事だと、逆に言うと早い避難情報が大変大切になるということであります。コロナ禍においては分散避難が必然であり、それも早めの避難行動が大切であるとのことでありました。  太田市においても、これは6月14日朝日デジタルの記事でありますけれども、太田市は浸水想定区域内でも安全が確保できる中学校の校舎において垂直避難をさせたり、宿泊施設の部屋の提供を受けたり、車中避難できる一時的な車の避難所を確保したり、様々な手段で3密回避を検討していると紹介されております。本市における分散避難についての考えについてどのように考え、そしてまた、市民に対して発信していくのかということをお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 分散避難についてでございますが、まさに新型コロナウイルス感染症が収束しない状況の中であります。避難所が過密になることを防ぐことは大変重要であると考えております。親戚の家や友人宅への避難や、安全が確認できる場合は、市ホームページや広報おおた「防災特集号」などにより在宅避難を呼びかけているところでございます。また、今年度より学校避難所においても教室等を可能な限り活用し、3密を回避する対策を取っていきたいと考えております。さらには、新たに避難所の開設、混雑状況をスマートフォンやパソコンで確認できるシステムを9月1日から運用開始することで分散避難を図っていきたいと考えているところでございます。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 9月1日から始まった避難所開設状況、スマートフォン等で確認できるということは助かるところだと思います。早めの避難行動につながるとも思いますので、改めて感謝を申し上げるとともに、さらに推進をお願いしたいと思います。  続いて、先ほど来申し上げておりますコロナ禍における車中泊、車中避難についてであります。車中泊についてはその危険性というのが大変あるということを言われている方がおります。新潟大学医歯学総合研究科特任教授で、避難所・避難生活学会常務理事であられます榛沢和彦先生は、避難所が密になるのを避けるため、先ほども紹介しましたが、分散避難が提唱されていますが、災害時に避難する場所は避難所だけではなく、知人、親戚の家、ホテル、旅館、そして車中泊が選択肢になるとされています。車中泊はある意味プライバシーが守られ、すぐに移動でき冷房や暖房がある、テレビ、ラジオが聞ける、見られるなどの利点がある。しかし、冷房や暖房をするためにエンジンをかける必要があるため、排ガスの問題があり、死亡例もある。周囲に排ガスをまき散らすこと、そして、自らの車内に排ガスが入ってしまうことなどである。そして、ウィズコロナの時代では、無症状で新型コロナウイルスに感染している人が車中泊する可能性があり、新型コロナウイルスという感染症では、血管内で大変血栓ができやすいと言われております。もし新型コロナウイルスに感染した人が車中泊をすれば、感染症により血栓ができやすくなることから、エコノミークラス症候群をこれまで以上に発症する危険があるとされています。実は新型コロナウイルス感染症が流行する前の熊本地震のときも、エコノミークラス症候群に対しての啓発がされているところであります。そして、ウィズコロナ時代では誰もが感染する可能性がもう既にあるわけです。できるだけ車中避難は避けるべきであるというふうに榛沢教授は語っています。現実的には、短時間、短期間、一晩だけという形においてやむを得ず車中泊避難する場合は、まずは脱水症状を予防するため飲み物を持ち込むこと、そして、できれば簡易トイレを持ち込むこと。女性は特にトイレが近くにないと水分補給を怠ってしまう、そうすると余計、血栓ができやすくするなり、後遺症ができてしまうとも言われております。そして、弾性ストッキングというのがあります。血栓ができにくくなるストッキングで、医療品であります。医療品以外においては圧着ソックスという同様な役目があるものがあります。ぜひそれを携帯してもらいたいと言われており、また、当然のことだと思いますけれども、車外と連絡できる手段、携帯電話やインターネットができるものを確保するなどの準備が必要であるとされています。  車中避難について、やむを得ず行う場合の注意喚起など、これはこういった事例からすると、いざというときに車中泊避難をしなければならない場合もあると思います。そういった意味では、健康被害、あるいは様々な危険性があるということをぜひ知らしめていただいて、市民の健康について平時からぜひ訴えていっていただきたいと思っています。そして、備品、備蓄として、できれば弾性ストッキング、あるいは圧着ソックスなどについての検討、対策が必要であるとも思っております。車中避難についての本市における現在の対応についてお聞きしたいと思います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 車中避難についてでございますが、一時的に車中避難をすることはやむを得ない状況もあるかと思います。ただ、長時間となった場合には、先ほど議員からもご指摘がありましたとおり、排気ガスの問題、それから車への浸水、そしてエコノミークラス症候群などの危険性を考えた場合、市が開設する避難所を利用していただきたいと市としては考えているところでございます。しかしながら、コロナ禍にあっては、3密回避のため車中避難を希望する方も多いと思われます。エコノミークラス症候群の危険性を含め、市ホームページ等により十分に注意喚起をしてまいりたいと考えております。  また、弾性ストッキング等の活用についてでございますが、避難者の健康管理面からも、その有効性については情報発信をしていきたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 続いて、避難所備品についてお聞きいたします。新型コロナウイルス感染症は、避難所においても感染予防という新たな課題を突きつけております。今までの避難所の風景として思い浮かぶのは、体育館の床にシートや畳を敷いた上に座ったり寝たりしている、雑魚寝をしている風景であります。この雑魚寝、ウィズコロナ時代の避難所では極めて危険であるとされております。それは新型コロナウイルス、あるいは細菌やその他のウイルスについてはどうしても床付近に多く存在するという特性があるそうであります。細菌やウイルスについても、床にあるほこりやちりにくっついて存在するからであるとされています。しかし、実験とか調査の結果、ちりやほこりの濃度は床から30センチの高さをもつと半減するという研究結果が出ており、この感染リスクを考えると、簡易ベッド、今定例会でも出てきました段ボールベッドなどを使用することが必要だと、床からのディスタンスを保つことが重要であるということであります。今までの避難所では、段ボールベッドがあっても、ふだんベッドを使っていないから、あるいは私はいいということで断る人もいたそうであります。しかし、これからの避難所は、全員が段ボールベッド等を使った床からディスタンスがあるところで寝てもらうということが必然、絶対条件になるとも言われております。これは国からのプッシュ型支援というのがもう既に始まっておりまして、災害指定されると、国から段ボールベッド、様々なものが送り込まれます。これを使うのは市とか行政、あるいは地域なのです。避難所なのです。そこで、それを知らないでそういうふうにしてしまうと、その後の健康被害が防げないということであります。そういった点で、本市においても、まずは段ボールベッドの備蓄推進が必要であると思いますし、その内容を知っていただくことが必要と思っております。この点に関して部長のご意見を聞きたいと思います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 避難所における備品の装備ということになりますが、避難が長期化し、避難生活を送ることになった場合、段ボールベッドは大変有効であります。計画的に備蓄を進めていく予定でございます。また、一時的な避難の場合には、各避難所にある椅子等を活用し、直接床に座ることのないように配慮をしていきたいと考えております。併せて、テントタイプのパーティション、エアベッドなど、避難生活に有効な物資の備蓄を進め、避難所の状況に応じてうまく組み合わせ利用していきたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 次に、避難所運営についてであります。ウィズコロナ時代の避難所運営では、避難所に入る前に、手指の消毒、検温というのは徹底せざるを得ないと思います。そういった意味で、感染リスクがある人、体調不良の方について別枠でということになってくると思います。そういった課題があると思います。どのように避難していただくかについては検討する必要があると思いますし、どのように考えているかということをお聞きしたいとともに、そして、避難所内においても感染を発生させないということが重要になると思います。避難所においてのソーシャルディスタンスを確保すること、段ボールベッドの間隔を空けること、パーティションを使うなどが想定されます。ソーシャルディスタンスを誤ると、これは今年4月、アメリカの避難所において相次いでCOVID-19、新型コロナウイルスの感染が拡大してしまった事例があったそうです。感染率は実に最大66%、その避難所にいた66%が感染してしまった事例があるそうです。どうやら研究結果は、ソーシャルディスタンスを誤って狭めて避難をさせてしまった、そこに寝させてしまったということであります。そういったことからも、パーティションの導入やソーシャルディスタンスを事前に想定し、避難所運営をすることが肝要かと思います。この点に関して、部長のご所見を伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) コロナ禍の中での避難所の運営でございますが、避難所においては特にソーシャルディスタンスの確保、この点に重点を置いて運営を行いたいということであります。収容可能人数を想定した避難所のレイアウト等をあらかじめ決めておくなど、十分に間隔が取れるよう配慮した運営を行ってまいります。さらには、発熱者等の体調不良者への対応についてでございますが、専用スペースの確保や動線を分けるなど、事前に決めておくなどの対応を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 続いて、市長に伺います。  コロナ禍における災害避難ということでるる聞いてまいりました。総論としても聞きたいのですけれども、何点かについて、改めて市長に聞きたいと思います。  今回の質問の中で、エコノミークラス症候群ということを入れました。血栓ができてしまう、そして、この血栓については、お医者さんが言うには、1回血栓ができると実はそう簡単に消えない、何週間後とか、例えば車中泊をして、寝ているときはよかった、歩いてトイレに行く途中に、その血栓が心臓に飛ぶ、あるいは脳に飛ぶ、それで倒れてしまう事例が確実にパーセントであったということであります。車中避難はしないほうがいいと思いますけれども、せざるを得ないことがあります。そういう意味では、改めて平時から様々な媒体を使って市から発信してもらいたい。知らないことはできないと思います。その点に関して、市長のお考えをお聞きしたい。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私は医学的なことは全く分かりませんが、車中泊は、寝ている間だけ車中にいて、朝、日が上がったら外へ出る、これでも血栓が起こるのですか。(「最短2時間で」の声あり)2時間で血栓、これは車中泊は絶対に駄目だという先生の指導ですね。これは私は分かりませんが、太田市で全国を車中泊で一周した女性がいるのです。城西町ですけれども、彼女は本当に元気で帰ってきました。2時間でなってしまうということは本人は気がつかなかったでしょう。でも、気がつかないまま今でも健康に元気で女性はやっています。ですから、その先生が言っているのが正しいとすれば、北海道から九州まで行っているわけですから、かなり重症になっていなければいけないわけですけれども、全然平然としています。車中泊が本当に危険であるかどうか私は全く分かりませんが、本当に2時間で駄目になってしまうのだとすれば、避難の仕方をもっと考えたほうがいいのではないかと。  今、議論を聞いていると、避難所もとてもやり切れないです。とにかく床にいたら新型コロナウイルスになってしまう、全部ベッドにしなければいけない、全部隔離をしなければいけない。仮に牛沢、南矢島、古戸に住んでいる方々が全員避難したとしたら、どのような方法を取っても、どうしても床に座るとかということをやらざるを得ないです。これが危険だということになると非常に難しい。調整会議のときにも私は話をしたのですけれども、人間と人間、例えば牛沢の人が東長岡の人と行く先をみんな決める、マッチングを市がやる、あるいは東長岡と牛沢の人が交流をすることによって、牛沢の人は東長岡、あるいはその周辺のところと、地区と地区が地域連携を図るというようなことでやったらどうですかということを話をしていたのですけれども、地域は、区長さんと区長さんで連携をしていこうということで、全滅するわけではないですからね。全滅するときは1000年に1回、仮にあるか分かりませんけれども、これは人間はしようがない、諦めるしかないです。でも、非常に危険な場所があって、比較的安全な場所があるとすれば、そういったところが交流をするという形で助け合うような町内同士をつくるということが大事ではないか。  さっきの2時間で血栓が脳へ飛ぶとか、そういうことがあるということは私は全く分かりませんので確認しなければいけませんけれども、その先生はいい先生なのですか。ちょっと私は分からないですけれども、もう一度確認をしたいと思います。答弁になりませんが、以上です。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 信用されていないので、お話をさせていただきますけれども、NHKにも防災の特集で出ている先生で、最先端で、もともとお医者さんですから、現場で医療を行っている先生ですけれども、当然個人差があるということが一つ。そして、質問の中で、新型コロナウイルスの中でということです。これは無症状で感染している人がいる、それは当然何百分の1なのかもしれません。そういった人については血栓ができやすいという調査結果の推論です。そういった意味では、注意喚起をしてもらいたいということです。車中泊も平らに寝ていれば大丈夫なのです。どうしてもシートを倒して足を下にして寝るから、血栓がたまると言われているのです。そういった市長も知らなかった話題を振っているので、当たり前の答えだと思います。しかし、それが仮に本当であるならば、先生を呼んできて講演するのもいいと思うし、やはり市民に向けて発信をすることが、どんどん時代が変わっているということです。災害避難、災害対策に対しても、新型コロナウイルスにおいて全く変わってきているということを今回訴えたかったためにこの質問をしました。  そういった観点では、市長、新たにいろいろな情報を入れて、先ほどの市長の交互に助け合うということはかなり必要で、ご近所力とか、先ほどもあった知人のところに行くとか、そういう人間関係をこういうときだからこそ濃くするということは大変重要なことでありまして、人の命をもしもの災害のときにどう行政がリードしていくか。100人いたら100人全員を助けるなどということは言っていません。だけれども、知っている人は、助かるのです。それを知らなければ、ハザードマップもそうです。逆方向に逃げたら被害を受けるのです。それは知恵であり、市においての平時の情報発信ということなのです。そういったことを日頃からやってもらいたいがための質問であります。命を守る、健康を守るという意味では、エビデンスにかなったものが必ずあります。今回のも榛沢先生はエビデンスにかなっていると言い切っていますけれども、様々な観点で情報を入れてもらって、先進的な取組がそこでできるはずです。そういったことでは、ぜひ命を守るために一歩先んじた避難計画、あるいは避難の仕組みをつくってもらいたいと思います。この点、いかがでしょうか。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 医学的知識が全然ないので、実験するしかないかなと思うのですけれども、今晩、車中泊をしてみますかね。明日、血栓が起こって、何が起こるか分かりませんけれども、車中泊をしたらいかがか、2時間でも5時間でも1回やってみたらどうかなと。これは女性と話をいろいろして、北海道からずっと行って、みんな車の中で、マークⅡで寝てずっとやってきたと、非常に健康なのです。後で会ってもらっても結構ですけれども、何でもないのです。寝っ放しでは駄目ですよ。だけれども、一定時間寝ていて、昼間は外へ出て活動すれば、普通に動いてればそんなに心配ないのではないかと。今晩、私はやってもいいのですけれども、明日ここに来られるかどうか分かりませんけれども(「明日は休み」の声あり)休みでも、明日、お葬式があるので、お葬式に出られるかどうか分かりませんけれども、やってみてもいいかなと思うのですが、もう2時間で血栓が脳や心臓が飛びますよということを市がみんなに広報して本当にいいものかということはあります。だから、本当を言って、私は車中泊は結構いいのではないかなと思っているぐらいだったのです。  いずれにしても、いろいろな情報があるわけですけれども、行政が市民に訴えるのはかなり制限されるか分かりません。人によって違いますよということは非常に難しい表現の仕方ですから、いずれにしても避難の仕方は、私は思っているのですけれども、知人がいない社会になっている、だから、知人づくりをしたらどうでしょうかということです。例えば消防団であれば、全部の消防団と付き合いがあるわけですね。だから、そういう付き合いをやる、あるいは地域と地域で付き合いをやる、そうやって地域同士の連携を図っていくというようなことをやっていけば、違った意味での避難ができるのではないかと思っています。今晩、車中泊をやりますか。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 車中泊するのは自由ですけれども、国のガイドラインでも、今策定されると思いますけれども、この後、そういった車中泊についてのガイドライン、あるいは避難についてのガイドラインが出てきているかと思います。そういった中に入っている事項でありますので、よく検討をしていただきたいと思います。近隣、あるいは人とつながりを持つ、助け合うということは大賛成でありまして、そこをなくして人を助けることはできません。孤立していては、一人きりでは、災害時は特にできません。一番最初の質問でも、要配慮者利用施設についての計画がなかなか進んでいないというところもあります。地域で支え連携し、助け合うということが前提であります。そういった意味では、市長の言っていることはそのまま私も同じ気持ちです。そういった意味では、様々な観点で動いている状況があると思います。そういったことに関して、実験していただくならしっかりしていただいて、よい方向にしていただけるようにお願いして、終わります。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今話がありましたように、やはり人命に関することですから、行政として市民に訴えかけるときには細心の注意を払って、しかも、今我々が考えているベストな方法で、あるいはコロナ禍でもありますので、そういったことも配慮しながら、我々は我々で、行政としては行政として避難等々について最善の準備をする、市民の皆さん方はやはり自分で自分の命を守っていくということを鉄則としてこれからも臨みたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 続いて、2点目です。子育て支援の充実についての質問に入ります。  初めに、福祉こども部長に伺います。  現在、新型コロナウイルス感染症による影響は経済にも深く影響し、今月発表されたのですか、8月だと思いますけれども、4月、6月期のGDPは年率マイナス27.8%と、リーマンショック後を超え、最大の落ち込みとなったと言われています。この状況は家庭にも影響しており、本市でも緊急小口資金の特例貸付、あるいは様々な給付金などに多くの相談や申請がされているとのことであります。  そこで、改めて本市の子育てについてお聞きします。第3子以降の支援から始まりました様々な子育て支援についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(久保田俊) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木清) 本市の子育て支援策につきましては、第1子は国が、第2子は県が、第3子以降は市町村が支援を行うべきとの基本的な考え方に基づき、平成20年度から第3子以降子育て支援事業をスタートいたしました。支援内容としましては、出産祝金の支給、保育料の助成、小中学校及び幼稚園、保育園等の給食費助成などを実施しております。また、平成29年度からは、子育てに係る経済的負担をさらに軽減するため、第2子の給食費半額助成を実施しております。  新型コロナウイルス感染症対策として実施した支援策としては、国の制度ではございますけれども、子育て世帯への臨時特別給付金やひとり親世帯臨時特別給付金の支給を行っております。また、市の独自施策としては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休園とした令和2年4月分の保育料を全額市の負担としたものがございます。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) 続いて、教育部長に伺います。  様々な支援がありますことを福祉こども部長からお聞きしました。教育部においても支援をしていると思います。給食費支援等の状況についてお聞きしたいと思います。本年、新型コロナウイルス感染症に対して国は緊急事態宣言を発令、学校は臨時休校となり、子育て世帯については大きく影響を受けました。これは子どもさん自身も、勉強のこと、あるいは家にいなければならない等々のことでストレスを感じ、様々な影響を及ぼしているとも聞きます。また、現役世代である子どもの親の世代においても、雇い止め、休業等々、様々に影響をされているのが現実だと思っています。  そこで、義務教育において、憲法第26条には「義務教育は、これを無償とする。」とありますが、学校教育法では費用負担がちゃんと書いてありますね。実際は様々な費用負担が義務教育期間にあります。どのようなものがあるかということと、給食費についてはどのぐらいの負担かかっているかお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 義務教育における費用負担ということでございますが、市内小中学校における自己負担となります主な経費につきましては、問題集や教材等のための教材費、林間学校などの校外活動費、修学旅行のための修学旅行費などがございます。  また、学校給食費でございますけれども、小学生の場合、月額で4,400円、中学生は5,300円、年額にしますと、8月を除く11か月分でございますが、それぞれ4万8,400円、5万8,300円となっております。 ○議長(久保田俊) 星野一広議員。 ◆19番(星野一広) それでは、市長に伺います。  今回の新型コロナウイルス感染症については、国も県も市も様々な支援をされてきました。10万円の特別定額給付金もありました。これはこれで評価を受けたと思っていますけれども、例えば感染症が、あるいは大きな経済ショックがあったたびに給付金を配るのかというのは、私自身もどうなのかなと思っていますが、何も決まりがなかったので、10万円は致し方がなかったのが現実だと思います。  そこで、子育て世帯、特に子どもを育てるに当たって月々にかかるものということに対してベーシックなサービス、ほかにも当然医療も今回は医療は高校生までいうことになりましたけれども、例えば誰の責任もなく休業になる、仕事が減る、給料が減る、所得が減る、その中で医療費をどうしよう、子育てで絶対にかかってしまう、今回は給食費がかかってしまう、これをどうしようというのが親の悩みで、頭の先にあります。そうすると、貯金がなければ子育てもできないのかということになってしまう、それではやはり日本というのは詰んでしまうと僕は思っています。そういった意味では、思い返せば、第3子以降のときの質問は、僕に対して答えてくれた制度でありましたけれども、やはりベーシックなサービス、義務教育の中で一番負担が大きいのは給食費であります。はっきり言うと、全面無償化が一番いいと思います。しかし、状況を踏まえて、これを一歩深めて、仕事に関してはこれからますます厳しくなるような気がしてなりません。そういった意味では、このタイミングで来年度、支援拡充をすべきだと思います。市長のご所見をお願いいたします。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 新型コロナウイルス感染症ということで、今言ったように仕事も大変だと。特に子育て世代、ちょうど日本の経済を担っていく、本当にばりばりの年代が苦しんでいる状況であると思っています。また、この間も話しましたけれども、人口も、群馬県全体の人口は2040年には160万人、これから40万人減っていくということでありまして、これは非常に危機的な状況だと思うのです。ですから、考え方として、太田市は子どもたちに幾らか傾斜する予算配分というのが大事かと考えています。ですから、今の給食費につきましても、全部やると10億円ぐらいいくという財政の話ですから、これは無理としても、第2子は新年度からやってみたいと今思っているところなのです。やはり限られた財源でありますので、それには行政内部の全体の経常経費の在り方というのも検討していかなければいけない。もしかしたらどこかが少し我慢をしなければならないかも分からない。だけれども、これからの日本、これからの太田市を考えたら、子どもたちや、ちょうど働き盛りの人たちに勇気を与える、先ほど言ったような可処分所得を与えて元気の元にする、これは非常に大事なことだと思っていますので、今の話、給食費の第2子は、私どもはいろいろな土壌をつくらなければいけませんが、新年度から全額無料にしたい、第2子についてはそのような考え方を基軸に全体調整を図っていきたいと思っております。      ◎ 休     憩                                       午前11時9分休憩 ○議長(久保田俊) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                      午前11時30分再開 ○議長(久保田俊) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、16番渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 太田クラブの渡辺謙一郎です。通告に従いまして、一問一答方式にて質問をさせていただきます。  初めに、本市の新型コロナウイルス感染症の影響と今後の施策について、健康医療部長にご質問いたします。  先ほども本市のホームページの最新の情報を確認しましたけれども、9月1日現在ということで、本市における新型コロナウイルス感染者数というのが出ております。58例目とのことと拝見をいたしております。9月2日、3日とまた県のほうからは出ておりますということでありましたので、もう少し増えていると思いますが、退院した方などの内訳を伺っても群馬県からは情報をいただけないと、情報に乏しい状況の下、私たち議員も市民への説明に大変苦慮をしておるところでございます。また、同じく市役所の職員の皆様方においても乏しい情報の中、ご苦労もあるかとお察し申し上げます。しかしながら、困ったなということばかりも言っておられませんので、市民の皆様のためにできる限りのこと、市として情報提供することで、市民の方の不安感というものを払拭していかなければいけないと思っております。  本市のホームページにも掲載がございます本市で発生をいたしました感染拡大のおそれがある事例というのがございます。その後の状況等をお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 岡島健康医療部長。 ◎健康医療部長(岡島善郎) 新型コロナウイルス感染症につきましては、指定感染症でありますので、基本的には、県の管轄で、県の主導の下、対応がされることになります。新型コロナウイルスの感染拡大のおそれのある事例につきましては、本市には、感染者に関する情報は、PCR検査等の検査結果に基づきまして、まず太田保健所から一報が入るということになっております。その後、県の保健予防課から、県が公表する行動履歴や濃厚接触者の有無など、感染者に関する情報が提供されてまいります。しかしながら、感染者のその後の状況、入院先、病状や回復具合、退院等の情報に関しましては、市に提供されることはありませんので、県から要請がない限り、感染者に対する対策を市が講じることはございません。市といたしましては、先に送られた情報を基に、市民に対しまして感染拡大防止の啓発と情報提供に努めることと、とどまっているというのが今の現状でございますので、ご理解をお願いいたします。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) お話しのとおり、防災メールとかそういうものも事故が発生しましたというメールが来ますね。その後に終息しましたというメールが来るのです。やはりそのことによって市民というのは安心すると思うのです。大丈夫だったのだな、どうなったのかなと、その後またどうなったのかなというのはあると思いますけれども、そういうものがない、発生しましたということで終わっているというのは、こちらもその後どうなっているのかなというのが本当に市民の気持ちだと思います。  情報提供がなく困難だということで本当に愕然といたしますが、では、感染拡大のおそれがある事例というのは、先ほどの事例ですね。発生時、本市の対策本部としての動きはどのようになっていたのかお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 岡島健康医療部長。 ◎健康医療部長(岡島善郎) 本市の新型コロナウイルス感染症対策本部につきましては、令和2年3月6日に設置をいたしましたけれども、現在までに24回の会議を開催してまいりました。基本的には、市としての対策を講じる必要が生じた場合に会議を開催し、その対応について協議することとしておりますので、具体的には、陽性者が確認された場合で、園児や小中学生が関係するなど、休園、休校措置など、市として緊急に対策を講じる必要がある場合などで会議を開いているということでございます。また、緊急事態宣言発出等に伴う市民周知や県からの対策の周知、学校の休校、施設の休館、マスクの全戸配布等の市独自の施策としての実施を対策本部会議の中で協議をしてきたというのが現状であります。  それから、飲食店等でクラスターが発生した場合についての対応でございますけれども、市として積極的に実施するということはございませんけれども、基本的に、先ほどお話ししたとおり、保健所により受診調整が行われ、帰国者・接触者外来により検体を採取し、群馬県衛生環境研究所にて検査を行う等によりまして感染拡大防止対策が取られてきているということになります。クラスター対策と申しましても、県から市に対応について依頼がない限りは、市が対応についての依頼があったときに必要に応じて対策本部を開いて協議をする状況にとどまるということでございます。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 先ほどと同じような、結局、県からの話がない限り動けないということで、何度も言いますけれども、これはどうにもならないなという気がするのですけれども、ぜひそういうものは本当に県に訴えていただいて、その後どうなっているのか。例えば県のホームページなどを見ますと退院した方は何人ということで出ているのです。だから、最初に発表したときは太田市民の方が何人と出ているのに、退院した方の中にどのような方がいるのかが分からないということで、非常におかしいのではないかと県に対して思うところでございます。ということで、県の管轄でも情報だけでも市の方に出していただけないか、市としても市民に対して何も言えないというのでは示しがつかないと思いますので、この辺は県にもぜひとも強く要望していただきたいと思っております。  次に、PCR検査センター、先日、同僚議員からも話が出ておりまして、説明があったと思いますが、再度発信をしていただいて、皆さんに知っていただきたいと思うのですけれども、費用はどのぐらいかかるのか、いつから始まっているのか、その辺をまたお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 岡島健康医療部長。 ◎健康医療部長(岡島善郎) まず、感染者のプライバシーにつきましては守らなくてはならないということがございますので、積極的に県に働きかけるということはご理解をいただきたいと思いますけれども、それは置いておいて、群馬県から委託を受けました太田市医師会がPCR検査センターといたしまして、太田地域外来・検査センターを令和2年9月2日に開設をしておりまして、実際にもう検査が実施されております。  受診者の検査費用でございますけれども、これは中村議員の質問にもお答えしましたけれども、全額公費負担でありまして、保険診療のために初診料等の受診者の加入保険について負担割合がある、その負担分はいただくということでございます。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次に、企画部長に質問いたします。  先ほど健康医療部長に伺ったところ、群馬県からの情報がとても乏しいということで、市民としては情報がなくて不安な気持ちのまま生活をなさっておるのかなと思っております。情報発信としまして、企画の部署のご努力にもよりまして、「マチイロ」アプリなどを新設いただいたり、様々な情報提供の仕方を模索していただいておることは重々承知をいたしております。ホームページでは、トップページに本市のコロナ情報が掲載されております。この情報提供の方法をあと少し頑張っていただきたいと思っておりまして、ホームページの最新情報を更新時にメールマガジンで提供していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(久保田俊) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) 市の情報発信につきましては、広報おおた、ホームページ、それから広報無料アプリ「マチイロ」、広報課ツイッター、エフエム太郎等の各種情報媒体の特性を生かした情報の発信に努めているところでございます。現在、広報紙等では、これらの視聴や登録方法等の周知を随時行っております。メールマガジンの利用につきましては、多チャンネルでの情報発信により市民の選択肢を広げる有効な手段だと思われますが、一方で、どのようにしたら市民にメールマガジンのチャンネルに合わせてもらえるかが課題でもあります。今後さらに検討していく必要があると考えております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次に、産業環境部長にお聞きいたします。  次に、コロナ禍において飲食業の景況について伺っていきたいと思っております。初めに、6月に発行いただきました食事券について、大変ご苦労があったと思いますが、市民の方は本当に喜んでおります。ありがとうございました。その後の飲食業界の景況をお聞きします。 ○議長(久保田俊) 久保田産業環境部長。 ◎産業環境部長(久保田均) 飲食業の景況につきましては、緊急事態宣言解除後には、新しい生活様式を受けて、テイクアウト、デリバリーといった形の営業形態の見直しを行い、また、感染症の予防対策を講じて営業を再開している方々が多いという状況でございます。  飲食業への支援として市で実施いたしました飲食店応援食事券の利用、それにテイクアウト、デリバリーに関する店舗の周知などを市が実施してきたわけでございますが、こういったことも功を奏して徐々に回復の動きが見られますが、客足が完全に戻るまでにはまだまだ時間がかかると思われます。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。
    ◆16番(渡辺謙一郎) まだまだ予断を許さない状況だと思います。この件に関しましてはまた市長にお聞きしていきますが、次に、観光業の景況をお聞きします。本市にお越しいただいた4月から6月の観光客数、それと本年度イベント中止で不用になった事業の開催経費はどのぐらいあるのかお聞きいたします。 ○議長(久保田俊) 久保田産業環境部長。 ◎産業環境部長(久保田均) まず最初に、観光業の景況につきましては、やぶ塚温泉郷を対象とした4月から6月の観光入り込み客数の調査において前年比約9割の減少、バス事業者を対象とした群馬県バス協会による5月の貸切バスになるのですが、5月の調査なのですが、貸切バス稼働率調査において前年比9割以上の減少となっており、いずれも依然として新型コロナウイルス感染症拡大の影響下にあると考えております。  続きまして、市の事業ということで中止となったイベントでございますが、おおた芝桜まつり、尾島ねぷたまつり、関東菊花大会、RC航空ページェントなどがございます。規模を大幅に縮小するイベント、来年に向けPRキャンペーンを計画するイベントなどもありまして、開催経費の全てではございませんが、現時点ではおよそ1,600万円程度の不用額が見込まれております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 9割減ということで、9割減というのは本当にすごいことだと思います。バスの会社を見ましても止まっているバスがほとんどで、車庫に置いてあるという状況で、非常に厳しい状況かと思っております。  次に、Go Toトラベルについて伺います。7月末から8月末の期間では利用者が556万人と堅調であると大臣は発表しておりますが、Go Toトラベルの使い方とシステムの説明をお願いいたします。 ○議長(久保田俊) 久保田産業環境部長。 ◎産業環境部長(久保田均) Go Toトラベル事業、国の事業でございますが、こちらの概要について申し上げます。国が行う国内旅行を対象に宿泊、日帰り旅行代金の2分の1相当額を旅行代金の割引、そして旅行先で使える地域共通クーポンで補助する事業でございます。旅行事業者がGo Toトラベル事業に参加するためには、給付枠申請書のほか、取扱実績報告書兼販売計画書、そして参加同意書等の書類を作成して、Go Toトラベル公式サイトまたは郵送による申請を行う必要があり、また、事業者が直接宿泊販売を行う場合には、事業者登録のほか事業者自ら給付金の申請を行う必要があると伺っております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) これも制度設計が悪いというような話は市民の方からも聞いておりまして、要は申請の手間がかかり過ぎて非常に使いにくいと伺っております。観光業につきましては、まだまだ本当に厳しい状況だと思います。現状やっている対策でもいいのですけれども、本市としてはどのような観光対策を行っていくのか確認させてください。 ○議長(久保田俊) 久保田産業環境部長。 ◎産業環境部長(久保田均) 現状を含めて実施していることも含めてご答弁申し上げます。  国、県の宿泊補助のほか、太田市観光物産協会では、7月に会員施設の宿泊者を対象にいたしまして、本市の物産品をプレゼントする泊まってもらおうキャンペーンを実施いたしました。そういった形で市内への宿泊喚起を図った次第でございます。今後も本市への観光誘客を図るため、ウィズコロナの新しい生活様式の中で、感染症予防対策を講じながらイベントや観光誘客キャンペーンなどを実施していきたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次に、緊急対策資金の対応について伺っていきます。据置期間、利子補給等の差はあったと思いますが、国や県より先に行っていただけた緊急対策資金に感謝しておるところでございますが、この制度の目的と、利用者数、利用金額、利用者の声などがありましたらお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 久保田産業環境部長。 ◎産業環境部長(久保田均) 本市が実施しています緊急対策資金の反応についてご答弁申し上げます。本資金は、新型コロナウイルス感染症の影響により売上げが減少し、運転資金が必要な事業者に対して、国、県の融資が実行される前の、議員さんご承知のとおり、いわゆるつなぎ融資としていち早く資金供給をすることを目的に創設されたものでございます。現状の融資件数等ですが、8月25日現在、173件、総額は現在43億5,000万円の申請がございました。利用者からは、支援が必要な時期に迅速に対応してもらいありがたかったというようなお言葉をいただいております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次に、市長に質問いたします。  まず初めに、新型コロナウイルスに対しての情報の薄さということで、県から退院者などの情報が下りてこないのも多く、多くの市民が不安にさいなまれていると思いますし、誤ってずっとおそれを抱いてしまうのではないかと思っております。先ほど部長から個人情報の関係があってということがありましたが、私もそこまでは聞くつもりもありませんし、公開するつもりもないと思います。しかし、退院になったのかとか、それすらも分からない状況だというのは本当にひどいなと思っていまして、その辺で県に正しい情報を出していただきたいと思うのですけれども、市長の所見をお伺いします。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 感染の状況は知らされているわけです。状況についても知らされております。しかし、それがどこの場所でどういった形でなのか、あるいは濃厚接触者に対しても危険がどこに及ぶか、これは公表していないということであります。太田市で初めて感染した事例がありましたが、あおぞら保育園ですね。あのときはテレビで園長と話をしてしまいました。あれは特殊事例で、あのときは私もツイッターをやってしまったのですけれども、私の聞いたいろいろな事例ですけれども、九合小学校に子どもが通っているので九合小学校が危ない、何がどこに住んでいるのでどうのこうのとか、いろいろなことを言われましたという話を聞きました。私もうかつに個人情報の一つに独身というのを書いたのです。これがまたバッシングに遭いました。だけれども、子どもがいないことを確認するために言ったわけなのですけれども、これはよくないというので、あなた、人権がどうのこうのとかという話でめった打ちにされました。とにかく新型コロナウイルス感染症に関しては、ある意味でしゃべってはいけない、これが鉄則になったのです。  ですから、ほとんどの情報、この人が入院してこの人が退院したとか、こういう詳細についても私どもにも全く知らされていないのです。この人がどこの病院に入ったのですよということも分からないのです。どの程度重症なのか、軽症なのかも分からないということでありまして、発生したことだけが我々に原則知らされていると。でも、これは群馬県のみならず、東京も発生数が非常に多いですけれども、多分あの情報を一つ一つ詳細に都民に知らせているわけではないと思うのです。ですから、全国的なレベルで、やはりプライバシーというのを大事にしたり、あるいはそれに関する誹謗中傷が非常に頻繁に行われていると。過日、太田市ではないほかの学校でクラスターが発生したとき等々も大変な騒ぎになったということもあったりして、今の状態、プライバシーと誹謗中傷等々を避けるために現状があるのではないかと思っています。でも、私はこれでいいのではないかなと、あまり詮索しないほうがいいと思います。みんなで3密を避けたり、新型コロナウイルス感染症の予防を自ら行っていくということがいいのではないかと思います。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 僕が思うのは、要はホームページを見て、最新情報とあるわけです。そこに発生しました、発生しましたばかりなのです。例えば県のホームページに退院者情報というのが何人と出ているわけです。それだけでも一緒に出してもらえれば、どのぐらいの方がいる、でも退院もしているのだなということも思っていただけるかと思います。  それは意見とさせていただきまして、その情報発信について、担当の部署の方々も悩みながらいろいろやられておるということは承知しておりまして、もう少しだと思っていまして、例えばさっきのメルマガをやるのにチャンネルをどう合わせてもらうかというのがありますね。僕などは、学校の子どもの保護者をやっていますとはなまる連絡帳というのがあるのです。これはほとんどの親が入っているのですけれども、まめに連絡をいただいたりして、情報がよく来るのです。そういうものに一緒に太田市のホームページもリンクを貼らせていただく、あるいは防災メールも本当によく来ていると思います。事故の情報などもよく来ます。そういうものにもリンクを貼らせていただいて、とにかく太田市のホームページを見ていただける状況というのをつくったらいいのではないかと思いますが、その件に関してはいかがでしょうか。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 情報を伝達するツールですね。これがスマートフォンであるとすれば、スマートフォンで見ていただけるような環境づくりというのは非常に大事だと思います。今、情報伝達の方法はスマートフォンが中心でありますし、また、広報紙もありますけれども、やはり広報伝達ツールをどこまでやっていくかと。単体のスマートフォンだけであれば、太田市のホームページを開きやすいような環境づくりをするということが大事だと思っていまして、研究をさせますが、同じツールを使っていろいろなところに分散しても大した意味がないのではないかと私は思うのですけれども、広報とも相談していきたいと思います。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) ぜひよろしくお願いいたします。  次に、飲食業界について聞いていきたいと思います。先ほども申し上げましたが、食事券、本当にありがとうございました。ぜひとも続編といいますか、こういうのは出てくるのかなと思うのですけれども、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 飲食についても非常に景況感が悪いということで出しましたが、子どもたち、高校生までの親のところに送ったわけですけれども、次は、過日話をしましたプレミアム金券50%増しをやりたいと。これは全体総額12億円の予算を乗せてあります。これは食事以外も、衣類とか、自分たちの買回り品を買っていただくと。今、イオンなどに行くとセールをやっていまして、3割引き、何割引き、5割引きとかをやっています。5割引きで5割のプレミアムを使えばただで買えるというふうになるわけですから、ぜひお得感のあるものに使って、新型コロナウイルス感染症のうちで配るものについては最後にしたい、取りあえずけじめにしたいと思っていますので、ぜひ積極的なご利用をよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 僕からの提案が一つあるのですけれども、先ほど部長からもやはりデリバリーがいいということで話がありました。情勢などを見てみますと、ウーバーイーツというのがあるのです。要は宅配です。そのウーバーイーツをうちなどでも使ってみたいなと思って調べてみますと、市が悪いとかそういうのではなくて、太田市は使えないのです。  それで、本市の事業として、例えば今、学生さんなどもアルバイトもなくなって困っているという話も聞いたりします。そういう子たちが自転車で宅配をする、アルバイト先をつくってあげる、仕事をつくってあげるという意味でいかがかと思うのですが、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) Go Go弁当ですか、商業観光課が工夫しまして、500円で買える弁当をデリバリーしていただいて、お弁当を役所の中で食べようという運動も始まったのです。それで、GKA、ぐんま国際アカデミーも全面弁当で600食近くを、飲食店の応援のためにも役に立つということで、GKAは今給食ではなくて毎日弁当なのです。そろそろ切り替えるかなと思っていますけれども、弁当をずっと継続してやってきました。そういった形で応援をするのと同時に、デリバリーでの応援というのも当然あると思いますけれども、これは渡辺議員がやったほうがいいのではないですか。これは役所に似合うかといいますと、こういう事業は役所には似合わないと私は思っていますので、議員が中心になってぜひ自分でそういったデリバリー企業を立ち上げて、子どもたちのために、学生のために役に立っていただければと思います。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次は、観光のことについて市長のお話を聞きたいと思います。  今後の観光の対策で何か考えていることがありましたらお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) これは満足度調査でもご承知のように、太田市は市民全体の観光に対する重要度というのは非常に低いです。常に最低ラインですか、観光に対する意識は全くないまちに近いです。太田市はやはり産業観光、産業を通じて観光に資するというのが大事かと思うのです。いわゆる神社仏閣、動物園、遊園地といった類での観光というのは、太田市には考えにくいということでありますので、例えばスポーツを使う、あるいは花を使うことでお客を集める。これからはできるだけスポーツで、今度はスポーツを通じてスポーツそのものを観光にしてしまいたいという観光事業への投資というのは必要があるのではないかなと。これはこの間からも話していましたバスケット、サッカーといったプロの誘致、そういったものを通じて観光の中核にしていきたい。産業観光とスポーツ観光で頑張っていきたいと思っています。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 先ほど部長からもありました太田市観光物産協会でやっている泊まってもらおうキャンペーンも、募集をかけると定数を超えてしまうぐらい応募があるということなのです。その辺も太田市としてもさらに応援してもいいのかなと思うのですけれども、いかがですか。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) さっき部長が答えていましたけれども、いい事業であればこれからも継続してやったらいいのではないかと思います。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次の質問ができなくなってしまうので、少し飛ばしまして、観光事業の予定の予算が不用になりました。1,600万円ということで、当初予算で観光イベントの予算、市長はいつも太田の元気のためにと、また一つのイベントになることを私としても提案させていただきたい。市長も考えがあると思いますが、またそれも聞きながら、シークレット花火というのがあるのです。私はこういうものもいいのかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 花火は上げる場所がないと。シークレットだからお客さんはどうでもいいと思うのですけれども、やはり広報活動を全くなしで、どこかの川の真ん中で上げるということやってもいかがなものかなと。できれば、観光イベントの一つとすれば、まちの中とかそういうことのほうがいいと思うのですが、ただ、やはりごみの回収等々が大変なものですから、場所的にも難しいと。  そこで、これも観光が考えているのは、新型コロナウイルスを何とか撃退するという意味でも、イルミネーションもそうですが、よく東京でメインストリートで結構イルミネーションをやっていますけれども、あのような感じで、通る人、車で通る人に少し元気を与えるような街路でのイルミネーション、そんなに長い距離でお金は使いませんけれども、少しの予算でやろうというようなことがありますので、いいのではないかなということで、また12月になりましたら期待をしていただければと思います。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次に、工事請負契約の現状と課題について総務部長に質問をいたします。  本市では、建築士資格を有する技術職員が、一級建築士が25人おり、2級建築士、電気工事士など大変レベルの高い職員がおることにとてもありがたく思っております。不調増加の原因というのは、いろいろな委員会などに参加させていただいても、不調や辞退者が増えている、多いと思いまして、こういうものを魅力のある公共工事になることを祈念しまして質問をさせていただきますが、初めに、過去3年における工事不調数と、そのうち建築案件の不調数、入札辞退者率と建築案件の辞退者率を伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 初めに、過去3年における工事案件の入札不調件数でありますが、平成29年度は6件、平成30年度は18件、令和元年度は31件と増加傾向になっております。また、そのうち建築案件における不調件数でありますが、平成29年度はございませんでした。平成30年度は2件、令和元年度は16件であります。特に令和元年度は不調件数が多くなっておりまして、中には2回不調となった件数もございます。  次に、過去3年間における入札辞退者率でありますが、平成29年度は13.1%、平成30年度は15.3%、令和元年度は16%でございます。また、そのうち建築案件における入札辞退者率は、平成29年度は41.4%、平成30年度は56.3%、令和元年度は68.6%となっておりまして、こちらも増加傾向となっております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 不調数、辞退者率の多さに大変びっくりいたしております。  では、入札予定価格の設定の仕方、最低制限価格の設定方法を伺います。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 本市の予定価格、最低制限価格の設定方法でありますが、予定価格につきましては、設計金額と同額となっております。また、最低制限価格につきましては、国の各省庁などが参画する中央公共工事契約制度運用連絡協議会が示すモデルに準拠して算定しております。本市では、平成29年度から平成25年5月公契連モデルを採用しているところであります。  また、予定価格、最低制限価格とも、本市においては事前公表とさせていただいており、入札参加者がその範囲内で受注可能な金額で応札をしていただく制度となっております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 最低制限価格の設定方法、公契連モデルということで、平成25年モデルということであります。最新のモデルで、平成31年モデルというのが出ておりますが、この辺のアップデートをするというお考えはあるのかお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 公契連モデルの見直しでございますが、これまでも入札審査委員会において全て決定されているところでございます。新しいモデルへの変更でございますが、こちらにつきましては、これまでの入札結果等を十分に分析した上で入札審査委員会に諮り、検討していきたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) ぜひともご検討をよろしくお願いしたいと思います。  次に、現場代理人、主任技術者、監理技術者の配置義務、縛りがきついのかなと思いますが、緩和措置等はないのか、他市との比較と併せてお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 現場代理人につきましては、建設工事請負契約約款第10条の規定によりまして、工事現場に常駐する必要がございます。しかしながら、市内一円工事につきましては3件まで、それから500万円未満の工事につきましては2件まで、他の工事の現場代理人との兼務を認める緩和措置を行っているところでございます。また、主任技術者等の配置についてでございますが、建設業法第26条の規定によりまして、工事現場ごとに一定の資格を有する者として、主任技術者または監理技術者を置かなければならないこととなっておりますが、技術者の専任が求められていない案件については3件までの兼務を認めております。いずれの配置運用も他市の状況と比較して遜色ないものと考えているところでございます。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次に、工期に余裕を持たせて、その期間ならできるというところも出てくると思います。国からも平成28年に余裕期間制度を使うようにということで通知があったと思いますが、この辺はどのようになっているのかお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 今、議員のご質問にもありましたとおり、余裕期間制度というのがございまして、本市においても、技術者配置を理由とする入札不調、入札辞退への対応策といたしまして、建設資材や労働者の確保、円滑な工事体制の確立を目的として、技術者の配置等に係る余裕期間制度を今年度新たに取り入れました。これら多様な入札制度を取り入れるといった新たな取組を通じて、今後も入札参加者の受注機会の拡大を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次に、都市政策部長に伺います。  建築工事における提出書類について伺います。これも手間がかかり過ぎているのかなと思うのですけれども、もう少し簡素化して生産性を上げるようにしたほうがよいと思っております。ICTなどを使って、Web監督とかそういうものもあるようですし、今、紙資料で提出をいただいておりますが、データ資料にするなど、できると思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(久保田俊) 越塚都市政策部長。 ◎都市政策部長(越塚信夫) 工事提出書類につきましては、法的義務のものや品質管理、安全管理、各種検査対応等で必要となる最低限のものと捉えております。これまでに書類の簡素化については、群馬県などにもヒアリングをし、平成28年度に大きな見直しを行っております。その後も明瞭化等の改善に努めながら現在の形となっております。  他市との比較としては、比較的書類の量が多いと思われる鉄骨造の建築一式工事についてヒアリング調査をしたところ、本市の要求している工事書類とほぼ同等の量でありました。したがいまして、他社と比較して、とりわけ本市の提出書類が業者の負担になっているとは考えておりません。また、本市は現在、建設現場におけるWeb監督を試行的に行っています。これに伴い、業務効率化が図られ、請負業者にとっても負担軽減につながるものと考えております。今後は工事写真や提出書類の電子データ化など、IT技術の活用によるさらなる負担軽減の検討も進めてまいりたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次に、設計における単価の算出方法、積算の仕方について伺います。 ○議長(久保田俊) 越塚都市政策部長。 ◎都市政策部長(越塚信夫) 単価の算出方法や積算業務の内容としては、刊行物及び公共建築工事積算基準等の国の基準、群馬県単価などに基づき行っているため、他市と比較して違いはないものと考えております。また、設計業務委託については、技術系職員により、請負者と適宜内容の確認を行い、その成果物の単価や数量は最終的にしっかり見直しをしているため、自主設計によるものと同じ精度の内容となっております。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) 次に、市長に質問します。  細かな点は部長にお答えいただきました。余裕期間制度をどんどん使っていただきながら、公契連モデルを最新版、平成31年版へ進化させていくということでお話を聞いたつもりでございますが、市長の所見を伺います。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 平成31年版に変えましょうとは聞いていないのですけれども、今聞いていたのは入札審査委員会でもむというようなことであります。今後とも、やはり入札審査委員会を中心に考えて、諸問題、今出されたこと等についても検討してもらいたいと思っています。 ○議長(久保田俊) 渡辺謙一郎議員。 ◆16番(渡辺謙一郎) ぜひよろしくお願いいたします。  次に、ICTなどの導入をどんどんしていただきまして、請負者の負担の軽減、併せて市役所の担当課もICTをどんどん進めて、やはりお互いに入っていないとできないことだと思いますので、この辺で生産性を上げていく。例えば現場を見に行くのも、わざわざ行ってというのも、今はネットで全部できていくような状態の時代になってすごく時間が削減できていると思うのです。そういうものもよろしいのかなと思っておりまして、タブレットも市役所の職員さんなども、全員とは言わずに必要なところには入れていくということも必要かと思うのですけれども、いかがですか。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 現場の確認の在り方ですけれども、現実に今言われたようなことが進んでおりまして、陸上競技場、あるいは今始めました市立太田高校の武道館、尾島の体育館といった施設の建設につきましては、今行われた遠隔で見るようなことが現実にやられ始めている、これは非常にいいことでありますので、今後とも進めていきたいと思っております。これからIT技術を十分に活用して、やはり働くほうも効率的に、私ども指導するほうも効率的に、お互いにそういった環境で仕事ができていけばいいのではないかと考えております。      ◎ 休     憩
                                          午後0時19分休憩 ○議長(久保田俊) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                       午後1時20分再開 ○議長(久保田俊) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、24番岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 議席番号24番、太田クラブの岩崎喜久雄でございます。通告に従いまして、一問一答方式にて一般質問をさせていただきます。  1の項といたしまして、本市の公園について、2の項といたしまして、中島知久平翁と幻の爆撃機、富嶽について、3の項といたしまして、本市の災害における検証と課題についてであります。  それでは、1の項の本市の公園について、行政事業部長、お願いいたします。  行政事業部長には、都市公園法が昭和31年4月20日、法律第79号として公布されました。本市の供用中の都市公園の種類別と箇所数をお尋ねいたします。 ○議長(久保田俊) 城代行政事業部長。 ◎行政事業部長(城代秀一) 本市における都市公園の種類と数についてでございますが、市内の都市公園の種類は、街区公園、近隣公園、地区公園、総合公園、運動公園、特殊公園及び都市緑地で235か所あります。また、都市公園以外の公園、緑地、ちびっこ広場、子どもの遊び場等185か所あり、合計420か所あります。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 尾島工業団地内の某社に隣接していました公園ですが、通称旧廿石公園とありましたが、現在は某社の駐車場として利用されています。このことについての経緯と経過をお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 城代行政事業部長。 ◎行政事業部長(城代秀一) 当時の廿石公園は、平成9年4月1日に供用開始された工業団地造成に伴う公園です。合併前の平成17月1月に工業団地内の企業から敷地増設の要望を受け、県企業局と協議をし、土地改良事業後の用地を取得し、世良田公園を拡張することを代替案として平成18年3月31日に廃止をし、平成18年6月定例会で承認され、財産処分を行ったものであります。なお、世良田公園の拡張のための用地は、土地改良事業が終了するのに伴い、今年度、取得するものでございます。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) この公園を廃止してから約10年近くたっています。工業団地内において、公園がないままの有事の際に備えるべく、代替地での公園が必要不可欠と考えますが、この是非についてお尋ねいたします。 ○議長(久保田俊) 城代行政事業部長。 ◎行政事業部長(城代秀一) この工業団地の周辺には、もともと世良田公園が近隣公園として存在しておりました。有事の対応が可能であったと考えております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 現況で、公園のことですが、少子高齢化が加速し、人口減少社会に突入しているわけであります。コロナ禍によりまして、太田市においても財政の中での課題を抱えることがあると思っております。このところにつきまして、公園の整備や維持管理にかけられる予算も非常に難しくなっている現状下だと私は推測いたします。またその一方で、人々のライフスタイルや価値観がますます多様化し、公園もそれに応えることが求められていると思いますが、部長のお考えをお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 城代行政事業部長。 ◎行政事業部長(城代秀一) 少子高齢化やライフスタイルの変化により公園の施設に対する要望も確かに変化してきております。今後におきましては、子ども用遊具、健康遊具及びグラウンドゴルフへの対応など、予算の関係もございますが、市民の要望をより多く取り入れながら整備、改修を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 市長、お願いいたします。  公園の長寿命化に向けた取組についてであります。サイクルコスト、いろいろな形でコストがかかると思うのですが、その縮減への取組と、そしてまた管理施設や遊具が劣化していないかなど健全化へ向けての調査、補修や更新の基本方針等、そしてまた定期点検、18歳未満の遊具の使用は高いけれども、高齢者になるとベンチや散歩、草花の鑑賞が多い。そしてまた、バリアフリー化し、トイレの改修が望まれます。公園施設の管理、コロナ禍に伴う財政負担の軽減や進む人口減少化、少子高齢化に向けた公園の施設長寿命化への理想の公園像について市長にお尋ねいたします。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 公園の長寿命化ということでありますが、便利な施設をそのままずっと使い続けるということでありますが、一つ気になっているのは、人口の動態が随分変わっている、あるいは周辺地域の環境が変わっているということは非常に気づくことが多いです。今お話のありました廿石公園は、私も現地に行きましたが、ほとんど使っている人はいなかったと。工業団地の中の公園でありまして、工業団地の方がほとんど使うはずになっているわけですけれども、人はほとんど見かけないという公園でありました。ですから、時代が変わることによって公園の役割も変わってくるということだと思います。  もう一例挙げれば、うちの町内にある公園ですけれども、例えば南一番街のそばの公園ですが、遊具があっても子どもが周りにはいません。あるいは、ダニエルハウスの南の公園ですけれども、あそこも遊具があるのですが、周辺には子どもたちはいないということで、時代が変わることによって、昔は子どもがたくさんいましたけれども、少しずつ変化している。あるいは、利用価値の非常に少ないところの公園の在り方もやはり少しずつ変えていかなければならないのではないかというような感覚はあります。そうやって長寿命化といいますか、いつまでも愛されながらも、環境の変化に対応できるような公園を造っていくということが必要だろうと。  また、公園を維持してもらうために、公園愛護会の皆さん方に大変お世話になっておりまして、コストにつきましても、本当にみんなの力で自分たちの公園をきれいにすると。私は、御庵公園という新井町の公園を見るのですが、本当にきれいに使われている、すばらしい。きれいな公園はほかにもいっぱいあると思いますけれども、いつもきれいに使われている、本当にありがたく思っております。また、遊具点検ですけれども、遊具のあるところについては職員が定期的に回っておりますし、また、5年に1回、新設はめったにないのですけれども、業者によって撤去とか改修の点検をされているということで万全を期していくということであります。  また、一つの課題はトイレであります。くみ取りがメインでありましたが、徐々に水洗化をしていると、計画的にできるだけ早く水洗化をすることによって、地域の皆さん方と同時にそこを通過する人が立ち止まってトイレを使っていただくという環境も整えていきたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) この2月頃ですか、自粛、自粛、自粛という形で、皆さんも身に染まっているような現状であると思います。市長、コロナ禍でのメンタル面の意味でも、親子連れの公園の利用者が結構増えているのです。公園において変化が表れている現状があるのです。子どもや高齢者に優しい公園の魅力づくりについて、一つコメントをお願いします。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 私が行っている、見ている公園と議員が見ている公園が違うのだと思いますが、公園であまり姿は見ていないです。この夏休みも多少歩いていますけれども、意識的に見ても、公園に人がいるということはそんなに感じられません。また、新型コロナウイルスがあったために、例えば高齢者はグラウンドゴルフ等々を本当にやっていますけれども、この姿も非常に少なくなった。ただ、今後は、たとえ8ホールであってもスポーツができるような公園が望ましいかと思っております。子どもたちに対する公園というのは、小さな公園はそんなにも人が寄っていく傾向にはないような気がしますね。  それともう一つ、工業団地を造ると公園を3%ということがありますけれども、これとても工業団地の皆さん方は、公園に出て昼休みを遊ぶというようなことも少ないと。ですから、全体的に公園に対する感覚というのが昔と今では随分変わってきているのではないか。これらについても公園の担当と相談をしながら、やはり生き生きと頑張れる公園と、少し寂しくなったから私はどうでもいいかなという公園と2種類に分けていく必要はあるのではないかと思っています。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) では、2の項といたしまして、中島知久平翁と幻の爆撃機、富嶽について、まず、教育部長、お願いいたします。  中島知久平邸が平成26年に地域交流センターとして発足しました。さらに、平成28年には国の重要文化財として指定されました。近代和風建築の大規模邸宅で、日本建築の最大の文化、屈指の極みでもあります。国の重要文化財に指定されて、各リピーターの皆様からの要望でもあるのですが、今日までの各年度の入館者数と、今後の入館者増につながる意味で、施設等のお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。お願いします。 ○議長(久保田俊) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) それでは、中島知久平邸が国の重要文化財に指定されました平成28年度以降の入館者についてご答弁申し上げます。  平成28年度1万4,764人、平成29年度1万3,308人、平成30年度9,149人、令和元年度9,409人(後刻発言の訂正あり)でございました。また、入館者を増やしていくための施策でございますけれども、昨年度につきましては、10月1日から12月25日まで、特別展示としまして「昭和の飛行機王 中島知久平」を開催しまして、この間の入館者が1,440人増加いたしました。今後も適宜、特別展示を開催するなどしまして入館者数の増加を図ってまいりたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 以前、同僚議員からも、尾島庁舎があります町民の森に、中島知久平翁の銅像、立像があります。このことについて、中島知久平邸に移設を重ねてお願いするものであります。教育部長のお考えをお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) 尾島町民の森にある知久平翁の銅像についてのお尋ねでございますが、現在、太田市中島知久平邸調査・整備専門委員会で中島知久平邸の整備、活用方法等を検討しておりまして、知久平翁の銅像移転等につきましてもこの中で検討してまいりたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 中島知久平邸に気づかずに通過してしまうケースがたびたびあると聞く、なぜかといいますと、ちょうど中央に面してトイレがあるとのことです。要するに、東側から来ても、北側から来ても、西側から来ても中島知久平邸がはっきり見えないということがあると思います。以前、私が看板というか、案内板の話をした経緯があるのですが、自宅の前に看板を立てても、やはり私は、例えば尾島の道の駅、太田駅の周りとか、今回、渋沢栄一さんの名前を出してはおかしいのですけれども、近々、中島知久平翁との交流も絶対にあるわけですよね。ですので、やはりそういった各キーポイントに、看板、案内板等を出していただければと思うのですが、その点に関して、教育部長、お願いします。 ○議長(久保田俊) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) ご答弁に先立ちまして、訂正させていただきます。先ほど私は、中島知久平邸の令和元年度の入館者数を9,409人とお答えしてしまいましたが、正しくは9,493人でございます。申し訳ございませんでした。  それでは、お尋ねの案内板の設置についてでございます。現在、中島知久平邸の案内看板につきましては、知久平邸の北西に2か所、また、旧国道354、県道142号線でございますけれども、ここから知久平邸へ向かう交差点に2か所、また、早川土手沿いの県道276号線から知久平邸に向かう交差点に1か所設置してございます。今後につきましては、中島知久平邸のPRという意味合いを込めまして、効果的な場所への設置を検討してまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 次に、産業環境部長、お願いいたします。  中島知久平翁生誕の地での33年間続いています航空ページェント、今年は中止であります。非常に寂しい限りであります。何といっても、ハイライトであります。メインハイライトであって、またメインイベントは、幻の爆撃機の富嶽であります。昭和17年には完成していた設計図や、資源小国で船舶のほうに製造が向けられたため製造中止となった経緯があります。幻の爆撃機の富嶽を飛ばそう会が発足して約21年間たちます。今や航空ページェントにはなくてはならない航空ショーとなっております。この富嶽、離陸時には大歓声と、着陸時には大観衆の中からの大拍手、特にランデブー飛行には大喝采であります。この日本最大の航空ショーは、常に3万5,000人を超える観客を魅了するイベントに、関係者の下にここまで成長を見たわけでもあります。観光の意味でも大きな経済メリットはあると思います。中島知久平邸と、ものづくりのまち、飛行機王生誕の地、太田市として観光振興に貢献できることを大いに期待できると推奨いたします。部長の思いをお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 久保田産業環境部長。 ◎産業環境部長(久保田均) 議員のおっしゃるとおり、4メートルを超える幻の富嶽、この雄大な飛行は、RC航空ページェントの注目の的でございます。そのRC航空ページェントは全国から3万人を優に超える来場者がございまして、その来訪者が宿泊施設や飲食店等を利用することにより経済効果が見込まれる一大イベントと考えております。  また、中島知久平邸、旧中島家住宅につきましては重要な観光拠点の一つと捉えており、観光パンフレットやホームページで施設を紹介し、観光キャンペーンでPRをするほか、中島知久平邸、スバルビジターセンターなどの本市の産業をめぐるおおた魅力再発見バスツアーを開催するなど、観光誘客に努めております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) それでは、副市長、お願いします。  現SUBARUの前身でもあります中島飛行機製作所、幻の爆撃機、富嶽、20トンの爆弾を搭載し、あのB29の1.5倍の大きさ、両翼65メートル、実に400機製造の予定であったわけであります。そしてまた富嶽を飛ばそう会発足から21年がたちました。幻の爆撃機、富嶽の一般公開と展示、そしてまた膨大な数の中島飛行機製作所の現存する資料を太田市民の皆様にその勇姿を見ていただく展示できる場所を模索しております。今現在ですが、シルバー人材センターの2階をお借りし、富嶽を飛ばそう会と夢工場の会員が研究、創作に努力しておられます。現在までの研究、不屈の精神と、かなうならば、その培ったマニアックな技術をこれからも託していってほしいと考えますが、副市長のご所見をお願いいたします。 ○議長(久保田俊) 木村副市長。 ◎副市長(木村正一) 富嶽、あるいは中島飛行機時代の設計図面、その他の膨大な資料の展示ができる場所ということでございますけれども、展示場所につきましては、先ほど午前中に清水市長からも答弁がございましたけれども、やはり歴史的建造物である中島邸、それから観光資源の一つなのですけれども、いわゆる産業観光資源の一つとして、もし富嶽を展示する場所が得られれば、基本的には、ゆかりのある旧尾島町、具体的には中島邸に展示するのが資料をひっくるめてとても有効ではないかと私個人的には感じております。ただし、議員ご案内のとおり、去年、あるいは今年、保存活用基本計画とか整備基本計画を来年、再来年と2年間にわたって専門家の方々の検討を経ていろいろ進めていくわけですけれども、そういった中で置ける場所があるのかどうか、あるいはどういった形で保存していったらいいのか、そういったことを十二分にご審議いただいた上で結論を出していくような進め方ではいかがでしょうか。もちろんそれもそうですけれども、岩崎議員をはじめ地元の議員の皆様を中心に、旧尾島町のみならず、太田市、あるいは東毛地区の航空機、歴史的建造物に対する興味、ご理解をいただいている方の盛り上がりをぜひ高めていってしかるべき場所にというふうなことが妥当ではないかと思っております。  それから、富嶽を飛ばそう会、夢工場の皆さん方の活動場所につきましては、それぞれの団体の皆様方のご要望とかご意見を伺いながら、今後適切な場所を選定していったらいいのではないかと思っています。確かに両翼4メートルでは利かないと思いますけれども、8分の1モデル、7分の1モデル、3基あるわけですけれども、確かにシルバー人材センターの2階では、考えによっては狭いということもありますので、適切な場所があればそういったところも模索していければいいのではないかと思っています。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) せっかくですので、夢工場さんの話をちょっとします。常日頃、活躍をされていますが、今月9月20日、こどもの国においてバッテリーとソーラーパネルを併用した電気機関車に乗っていただくアクトを実行して、大人も、子どもさんも大いに楽しんでいただけるイベントを予定しているとのことであります。シルバー人材センターの2階ですが、非常に手狭で機体を分解しなくては保管できない状態であります。この歴史の中で、太田市における太田市だけの文化遺産を語り続けられるべく、ものづくりのまち太田市の礎でもあると私は思います。中島知久平翁の銅像の件も、移設等で妙案がありますれば、ぜひお願いいたしたいと思っております。富嶽を飛ばそう会、また夢工場のメカニック、フライヤーの皆様も、ある意味、高齢化しつつあり、安堵して展示、公開、また活動できる場所を後継者育成も兼ねて懇願している状態でもあります。関係者皆様の総意を深くご理解いただきまして、副市長のご所見をお願いいたしたいと思います。 ○議長(久保田俊) 木村副市長。 ◎副市長(木村正一) 尾島庁舎のロータリーのちょうどど真ん中にあります知久平翁の銅像、立像につきましては、私も何回か見ておりますけれども、車を止めてからまたあそこまで行かなくてはいけないということで、あるのは分かっていても、いろいろないわれ書きですとかを見るには、また車を止めて移動しなくてはいかぬということで、結構通り過ぎている方が多いのではないかと思っております。そういった中で、先ほど来のお話の中で、基本計画の専門委員会とかそういったところで、しかるべきところはどこなのか、あるいは銅像を移設するのだったらどういうふうにやったらいいのかなどということを専門家のご意見を参考にしながら今後詰めていければと思っています。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 次に、市長、お願いいたします。  中島知久平翁、中島知久平邸に関しまして、今日まで強力なお力添えをいただきまして、誠にありがとうございます。おかげさまで今日までの進捗を見るに至りました。ご尽力いただきまして大変ありがとうございます。太田市最大級の歴史と文化を継承しつつ、いつまでも語り続けられる飛行機王、中島飛行機製作所、幻の爆撃機、富嶽の展示と保管場所の妙案がありましたら、お願いいたしたいと思います。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 副市長の答弁と全く変わらないのですけれども、理想的には、富嶽等々については中島邸を活用して収納ができればいいのではないか。重要文化財でありますのでなかなか改修が進まないと、ちょっと難しい点がありますけれども、考える根っこやはり中島邸かなと思っております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) もう35年たつのですけれども、航空記念館構想というのがありました。知久平邸の近くに建てたいということで、今もその血は流れているわけであります。中島知久平翁を末永く検証する意味で、中島知久平邸に銅像を建立すべきだと思うものでもあります。私の案といたしまして、尾島町民の森に木々に囲まれ寂しい限りの銅像があります。以前、同僚議員からも要望があった経緯があります。そして、実は金山の山頂に立派な胸像があります。やはりふさわしい、国の指定重要文化財の中島知久平邸の一角にあるべきと懇願いたしたく、来館者にとっても、ある意味で観光の意味でも絶景になると私は察します。まさに検証につながっていくのではないかと思います。この銅像の移設を切にお願いするものであります。市長のご所見を賜りたいと思います。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 金山に行かれた方はすぐ気がつくのですが、山頂に中島知久平翁の胸像があります。金山の城跡に中島翁がいるというのは、私などはあまりぴんとこないのです。やはり中島翁は中島邸に戻すべきではないかというのが考え方でありまして、予算の問題もありますので、できれば最初に、金山山頂の中島知久平翁の胸像を移設したい。これから委員会等々で相談してもらいますけれども、金山から本宅へ移設するということをまずやっていきたいと私は思っております。できるだけ収まるところに収まる。富嶽もそうですが、だんだん収まるところに収まるというような方向で検討していきたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) いいお答え、ありがとうございます。もしこの移設の提案がやや難問であれば、新規に中島知久平翁の銅像建立会ということで発足し、各方面から募金等を募集し、本願をかなえたいと考えておりますが、これには市長の寛大なご理解も必要となってきます。この悲願に対しての市長のご所見を賜りたいと思います。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、尾島の庁舎前にあるのと金山の山頂にあるのとあるわけですから、さらにもう一つということは不要かなと思います。とにかく移設を先に考えるということが大事かと思っております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 3の項といたしまして、本市の水害における検証と課題について農政部長にお願いいたします。  令和元年東日本台風、台風19号でありますが、私たちが過去に経験したことのない大型の台風でありました。台風19号は、10月11日、12日の両日、本市において複数の地点で河川の越水や内水氾濫など甚大な水災害が生じました。災害はいつどこで起こるかわかりません。災害を自分のこととして、いざというときに落ち着いて行動できるよう、災害に備えた行動をしっかりと日頃から確認しておきたいと思います。まさか自分が被害を受けるとは、自分の身は自分で守ると、災害が自分に起こることを想定したり、実際に避難したりすることは非常に難しい。それには決断することと判断することが求められています。  では、昨年の台風19号での上堀口、石田川排水機場の業務停止、避難指示がされたとのことですが、幾日の何時頃、また、どのような事態の理由でこのような指示がされたのか、そしてまた、その指示後の現場確認をされましたか、お聞かせください。 ○議長(久保田俊) 高田農政部長。 ◎農政部長(高田進) 令和元年東日本台風、台風19号では、10月12日16時40分に災害対策本部より、沢野地区、宝泉地区、尾島地区に避難勧告が発令され、その後の17時に退避のお願いをしました。退避に際しましては、避難勧告発令後に排水機場の状況を職員が確認に赴いたところ、河川水位が高く排水が追いついていなかったため、ポンプを停止し、管理組合員の人命を第一と考え、作業を中止とし、退避をお願いしたものです。その後、天候の状況を見ながら、翌13日の12時に職員が状況を確認してございます。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 排水機場を中止ということは、内水氾濫という形の想定はできたと私は思うのですが、そのシミュレーションはどのようにされたのか。そしてまた、上堀口排水機場組合は、午後9時にポンプを停止し、避難したそうですが、深夜の1時半にNさんとOさんの2人で、周囲が湖と化しておりまして、内水氾濫を目の当たりにし、排水作業を開始したとのことでもあります。石田川排水機場管理組合、会長以下12名の皆様は、メカニックとして沼田市より来ていただいたメンテナンス会社のHさんと、内水氾濫を防ぐため、早朝まで全員排水作業を懸命に従事されたわけであります。もしこの排水作業を中止した場合、少なくとも数百件の水害が発生したことが想定されます。今、改めて責務とご労苦に感謝と御礼、そしてまた称賛すべき行為であったと推奨したいと思いますが、部長の所見をお願いいたします。 ○議長(久保田俊) 高田農政部長。 ◎農政部長(高田進) 排水機場の作業の中止に伴いまして、内水氾濫につきましてはある程度想定はしてございましたが、管理組合員の人命を優先した次第であります。管理組合員の皆様におかれましては、災害時並びに日頃の施設管理についてご協力をいただいていることに対しまして大変感謝を申し上げたいと思います。この場をおかりしてお礼を申し上げます。誠にありがとうございます。  今後につきましては、管理組合員の高齢化等もございます。排水機場の自動化に向けて計画を県と進めているところでございます。何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 都市政策部長、お願いいたします。  大規模な自然災害が非常に頻発しております。しかも、年々激甚化し、まさかの悲惨な被害が繰り返されております。まず、令和元年東日本台風により、本市の八瀬川による越水と氾濫について、その原因と思われる実態についてお聞きいたします。 ○議長(久保田俊) 越塚都市政策部長。 ◎都市政策部長(越塚信夫) 八瀬川の越水と氾濫の原因についてでございますが、利根川上流河川事務所より提供されました資料によりますと、令和元年東日本台風の際、八斗島上流域平均雨量につきましては、310ミリという大雨でありました。河川管理者の群馬県に確認したところ、この大雨により利根川の水位が上昇したことによるバックウオーターにより越水したものであります。
    ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 八瀬川においては、私が以前から指摘してきた経緯があります。堤防が一部ないのです。そして、現実に発生した災害に防災措置の結果が、今日はお知らせする意味で、言葉では分かりませんので、これがその土のうであります。この土のうが1トンなのです。一袋が1トンで、黒いちょっと不気味な土のうになっておりまして、そして、現実にこの土のうですけれども、物々しく感じております。平穏な日々を送る上で、台風やゲリラ豪雨、集中豪雨のたびに、地域の住民の皆様は不安や動揺で、ある意味、葛藤し、恐怖となって日々を過ごすことが明白でもあると思います。現状では、この土のうは何袋設置されているのか。どの程度の期間、住民の皆様に過ごしていただくのか。自分のうちのすぐ裏の出入り口まで実は土のうがあるのです。でも、私はそれは控えて写真は遠巻きに撮ったわけなのですが、一日も早く水害から逃れる、そしてまた平穏な日々が訪れることを望みますけれども、この現実に正面から向き合って、地域住民の皆様が安堵できるような最善策を講じていただきたいと懇願するものであります。現状で土のうは何袋設置されているのか、また、どの程度の期間、住民の皆様に過ごしていただくのか、お聞きいたします。 ○議長(久保田俊) 越塚都市政策部長。 ◎都市政策部長(越塚信夫) 土のうの設置数ということでございますけれども、群馬県によりますと、大型土のうの設置数は約1,900袋とのことです。また、大型土のうの品質期限は3年であり、この整備は暫定的なものであります。そのため、群馬県に対しましては、恒久的な堤防整備について早期完成を要望してまいりたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 早川の前島橋を分岐として、下流が国土交通省八斗島出張所、上流が群馬県太田土木事務所と分かれております。この地点は以前、利根川であった経緯があります。私どもが調査した結果、このパネルでございますが、これは明治17年の地図が手元にあります。前島橋の前で利根川が湾曲して、早川が利根川の時代があったわけです。その中に旧前小屋がありまして、南前小屋が今の深谷市の明戸に移管されたということもあります。前島橋ですが、下流と上流で堤防の高さが非常に違う現実があります。この点について詳細に説明していただきたいと思います。 ○議長(久保田俊) 越塚都市政策部長。 ◎都市政策部長(越塚信夫) 前島橋付近の堤防の高さの違いということでございますけれども、国土交通省及び群馬県に確認したところ、早川の計画流量を流す改修については既に完了しているとのことであります。しかしながら、県管理区間の起点となる前島橋付近からの1.8キロメートル地点までは利根川の排水区間でありますが、現時点では排水を考慮した堤防高に達していない状況です。  河川管理者である群馬県としては、整備の必要性は認識していますが、計画流量を流すことのできない早川(後刻発言の訂正あり)や八瀬川を最優先に考えているのが現状のようでございます。現在、早川の県管理区間における取組としては、流下能力を十分発揮できるよう、樹木伐採や堆積土除去など適切な維持管理をするとともに、粘り強い堤防を構築するために堤防舗装を実施しているとのことであります。  先ほど私の答弁の中で、大川を早川と申しましたので、訂正させていただきます。 ○議長(久保田俊) 岩崎喜久雄議員。 ◆24番(岩崎喜久雄) 市長、お願いいたします。  市長には、先に、令和元年東日本台風に関しまして、多くの市役所職員の皆様方や関係者、ボランティアの皆様、各お寺の駐車場や集会所、集積地への被災された瓦礫、家電品、調度品、家具、寝具、衣類、特に水を含んだ汚れた畳が非常に大変だったと思います。みんな2トン車に山に積んでいく、職員の方も本当にどろどろになってやっていました。山となった廃品を汗をかき手際よく処理していただきました。タスクフォースとして任に就かれた多くの皆様へ感謝と御礼を申し上げたいと思います。  やはり災害は得てして深夜に発生する事態が多くあります。このような事態に遭遇した場合は、交代スタッフやローテーションで従事、災害を回避すべく、今までの慣習から意識を変えて、全力で大規模災害に対する減災、防災のためのそういった形の体制をつくるべきと思いますが、河川の流域全体で行う持続的に可能な治水対策、川は生きています。そしてまた、あるときは豹変します。その流域内、内水氾濫、洪水、強靭な減災対策等、最近、いつでも移動可能な強力な排水ポンプ車等も考えられているという話も聞きます。排水機場の完全自動化に向けた、そして積極的な方策等、取組を推奨させていただきますけれども、市長のご所見をお願いいたします。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 先ほど農政部長が答弁をしていましたが、特に排水機場、川の水位と内水とが大体同じ程度にどんどんなっていくという中で活躍をしていただいて、非常に危険な状態で作業をしてくれた皆さん方に本当に心から感謝を申し上げます。まず、事故がなかったということは本当に幸いであったと思います。また、中小河川でありますけれども、ほとんど全部が県の管轄で、多分県でも今、議員が言っているような議論が活発に行われていると私も思っておりますけれども、私どもとしても県と協調して、あるいは県に私どものほうから本当に積極的に、特に内水氾濫、堤防等々について要望を出しているところなのです。ですから、この要望と県の意見と両方交えながら、やはり災害が起こらない環境づくりのために、台風19号を本当に反省材料として改善をして、整備もきちんとやっていきたいと考えているところであります。 ○議長(久保田俊) 次に、18番尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 市民の会の尾内謙一です。本会議最後の質問になりますが、通告に従いまして順次質問をいたします。  私の質問は、一問一答方式で3項目です。初めに、令和元年東日本台風による浸水被害に対する取組と被災地区への対応について総務部長に伺います。  早いもので、昨年の台風19号の被害から間もなく1年が経過しようとしています。今年も台風シーズンを迎え、先週から今週にかけて、8号、9号、そして10号と連続して発生した台風は、その勢力を増して日本列島に猛威を振るっています。昨年、浸水被害に遭われた市民の皆さんは、日々不安と向き合っていることと思います。この間、議会では定例会のたびに防災に関する質問があり、コロナ禍の現況下の今定例会でも複数の質問がありました。私は大変大切なことだと思っています。あの災害を忘れない、あの教訓を忘れない、そして今後の対応に生かす、そうした姿が被災された方々の不安を少しでも和らげることにつながると考えています。そうした思いを持って、質問をいたします。  この間、市では、各部局にわたる検証を行い、対策を協議されてきましたが、どのような課題を重点として取り組まれてこられたのかお聞きをいたします。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 昨年の被害の検証結果から見えた課題の関係でございますが、昨年度に引き続きまして、今年4月から各部局の副部長等で構成する令和元年東日本台風対応検証会議において個々の課題の洗い出しを進めてまいりました。  課題の対応策でございますが、短期で対応できるもの、そして中長期で対応するものがありますが、緊急性と対応状況を整理し、進捗を管理しながら計画的に進めているところでございます。検証結果から見えてきた課題は、本部体制と職員配備、そして避難所の設定、避難情報の伝達、避難所の開設・運営・避難者への情報伝達、被害状況の収集、伝達、被災支援、内水、外水対策の重点課題7項目となっております。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) ただいまお答えいただいた重点課題の中で、最優先課題として取り組まれたものはどのような課題なのか、また、その取組状況をお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 最重要事項、最優先に取り組んだ課題でございますが、水害時に開設する避難所を指定いたしまして、避難所運営に必要な人員や物資を再配置し、避難所機能の充実を図ることを行ってまいりました。また、被害状況の収集、把握のため、災害情報共有システムを新たに導入し、8月から試験運用を経て、10月1日より本格運用を開始する予定となっております。さらには、システムの機能を活用し、避難所の混雑状況を6段階で情報提供するなど、市民の皆さんの利便性を向上する取組も進めているところであります。  内水・外水対策でありますが、群馬県内水対策支援調整会議において浸水被害対策を検討し、群馬県により石田川の護岸整備、八瀬川の大型土のうの設置、9月末までには排水ポンプ車2台を配置することなどの対策が取られているところでございます。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 取組状況は分かりました。市としても早くから災害への検証に努め、課題を明確にし、取り組まれてきたことについては評価しています。  そこで、災害から間もなく、本市で最も甚大な浸水被害を受けた沢野地区から被害状況の報告と、併せて市に対する要望書が提出されたと思いますが、その扱いと、要望事項についてどのように対応されたのかお聞かせください。また、先ほどご答弁いただいた検証された重点事項への取組状況についても、沢野地区や被災された方々にどのように周知されたのか、併せてお聞きいたします。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 沢野地区の皆様からの要望書につきましては、個々の対応状況については検証の中で十分検討させていただき、検証報告書の中に反映をさせていただいております。各課題の対応状況でございますが、すぐにできるものもございますので、そういったものについては速やかに行いまして、地区に対しましては、早めの周知ということで、担当部局により区長会へ順次説明を行っている状況でございます。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 沢野地区からの要望書については検証報告書に反映したとのお答えでした。要望書の項目には、住民説明会をぜひ開催してほしいとの要望もあったと思います。その点についてはどう対応されたのかお聞かせください。また、課題に対する取組状況の沢野地区への周知については、各担当部長より区長会に順次説明してきたとのことですが、どうもそうした内容が被災された方々や地区にダイレクトにつながっていないようにも思いますが、情報発信について、そのお考えをお聞きいたします。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 被災された地区の住民の皆様への説明会でございますが、当初は、要望にもありましたとおり、市といたしましても開催を予定しておりましたが、やはり新型コロナウイルス感染症拡大防止という観点から、多くの住民を集めての説明会の開催は難しいと判断をさせていただきました。今後、説明会の開催についてでございますが、感染症の状況によりますが、区長会等と相談の上、改めて検討したいと考えております。被災地区に対しましては引き続き丁寧な対応に努めてまいります。  また、情報の発信でありますが、各種情報につきましても、広報おおた、市ホームページを通じて分かりやすい情報発信に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 次に、市長に伺います。  昨年の災害は私たちにとっても大変ショッキングな事態でした。そして、今年に入って新型コロナウイルス感染症です。市では、被災後、全庁にわたる検証を行い、多岐にわたる課題についてその取組を進めてきましたが、今日までの取組について市長はどのように評価されているかお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) この議会を通じて、あるいは今までの議会でも、台風19号に対する市の反省点、あるいは改善しなければならない点が非常に多くあったと認識しております。それに対する対策は県と協議しながら、早いか遅いかは別にして、予算等の関係もありますので、でも、できるものから逐次進めているというのが状況であります。また、先ほど話がありました住民に対する説明ですが、私は、非常に簡単に答えましたけれども、人を集めて話をすることは難しいということであれば、今日はそういう答弁をしたいなと思ったのですけれども、やはり文書、これは議会でテーマとして上がったものに対してどのような答えを出したかというのを、全文を出すわけにいきませんけれども、簡略化した形で全住民に文書で配布するというような形もありかなと今、質問を受けて思いました。こういう新型コロナウイルス感染症で、みんな集まって話を聞いてくださいというのが、とにかくいつになったら解放されるか分かりませんが、この秋にも台風がまた来るかもわからない。そういうときに備えて、文書配布で分かりやすい形で対応をしていくということで住民説明会に代えたいというふうに思っています。  また、沢野に体育館を造ってくれというようなことがありましたが、これは市民体育館の新築で対応するという気持ちでおりますので、これについてはまた地域の皆さん方にも説明していきたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 再度お伺いしたいと思います。体育館についてはまた後ほどお伺いをしたいと思います。  ただ、私が気になっているのは、被災された皆さんに、本市がこれまで課題を取り上げて取り組んできた、もしこのことが十分周知されていないとしたら大変残念だなと思います。県のほうは石田川のかさ上げとか、太田土木事務所に移動式の排水車を2台配備する、こういうふうに比較的見えるハードな事業、太田市はどちらかというと、避難所の体制、いろいろな連絡調整とか、ソフト面が多いので、住民にもなかなか分かりづらいのかなとも思いました。特に今年度は新型コロナウイルスの関係で新年度の予算説明会がなかったのです。本来ならその時点で、市長が皆さんの前でいろいろ取組状況を報告してもらう、そのことが一番よかったかなと思いましたけれども、それは新型コロナウイルスの関係でできない。ただ、コロナ禍の中でもソーシャルディスタンスをしっかり取りながら、広い会場を使えば、例えば被災した住民の方は床上が123戸、床下が71戸、200戸ぐらいだったのですね。収容が難しくはない、やり方次第であるのかなと。  そして、やはり一番大事なのは、文書も一つのいい対応だと思いますけれども、今年も水害の心配がある方からすれば、市長が自ら住民の皆さんのところへ出向いて、膝をつき合わせたいのだけれども、一定のソーシャルディスタンスを取りながら、気持ちだけは、心だけはそうした被災された方に寄り添って、太田市の取組を報告していただく。そういう姿を市長に見せていただくことが住民にとっては本当に安堵することにつながるのだろうなと思います。市長の政治姿勢というのは、まず現地に入る、そして状況を知る、そして課題を見出してその解決に向けて取り組んでいく、それが市長の政治姿勢、スタイルだったなと思いますので、ぜひそういう形の住民説明会をしていただきたいと思いますけれども、再度お伺いいたします。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 従来のやり方は、大体ハードな点で県が主導者になって、県がリードして、県の事業をこういうふうにしたいと、市はそれに後から、主従とすれば、主が県で、従が市でというような形で中小河川の改修等々の説明会をやってきたわけです。ですから、今回、どういうタイミングでやれるか分かりませんが、ぜひ私もやりたいと思います。ハードな面は県にお任せしていますが、太田市の要望も随分入っているわけですからそういったものを含めて、あるいは、先ほど話が出てきたような調整池の在り方についても含めて、全体を含めて、集まっていただける方に説明をするということはいいと思います。尾島、そしてまた沢野は本当に被災地でありますので、十分考えられる、そういう機会をつくっていきたいと思います。いろいろな制約がある中でありますけれども、ぜひそういう姿勢でいきたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 引き続き市長に質問させてもらいます。2点目の質問となりますけれども、原稿が見当たらないので、原稿なしでお聞きいたします。(仮称)太田市運動公園市民体育館建設事業の意義と考え方についてお伺いをしたいと思います。  この問題は、今年の予算審議でも議論がありましたし、昨日も議論がありました。私は同様の質問をここで繰り返すつもりはありません。ただ、その中で、建設の目的、周辺整備、駐車場の課題、昨日は資金、財源の裏づけの話もありました。あるいはコロナ禍においてこの事業を進めることの是非を伺う、こういう質問もありました。ただ、その中で目立ったのは、市長が答弁を含めて、この事業に対する熱意、信念というのを強く感じました。我々も3月の予算議会では設計委託料を了承して進めた事業であります。しかし、その後、新型コロナウイルス感染症が大分深刻になってきた。一般の市民から言うと、そういう最中に大きな事業はいかがなものか、こういう話もあるかなと思っていました。そんなある日、私はいろいろな人とこの体育館の話をしてみました。残念ながら、知っている方は少なかったです。これはまだ周知が足りないのか、あるいは関心がないのか、あまり知っている方がいないなと思いました。その中の1人の方が私に対して、このコロナ禍で大変な時期に体育館を造る、その予算があればコロナ禍の対応に使うべきではないかというようなことを言われました。そして、議会はそれを認めたのかとも言われました。私は、大体そういう話もあるなと予想はしていましたけれども、その方に、市長が6月定例会で答弁をした、そのことを伝えました。財源は、こういう有利な財源を使って、太田市の持ち出しはこれだけですよ、そして、太田市の将来を考えて、あの運動公園を着実に整備をしてきました。今、陸上競技場が仕上がるところです。そして、サッカー、ラグビー場も芝生の張り替えがありますね。そして、体育館は40年たって、整備することによって太田市の魅力を上げる、そういう投資ですよと、それから避難所としての利用もこれから考えていくのですよというふうに言いましたら、その方はそれ以上私に言わなかったです。納得をしたのか、それとも遠慮したのかは分かりませんけれども、私はそうした話を聞いたときに、そう思われている方は結構いるのではないかと思ったのです。  ですから、今いろいろな意見が二分するような話は、やはり説明責任がきちんとあったほうがいいなと。今、国が国民からの支持を少し失ったというのは、ここに来ての説明責任がなかった案件が重なったからだと私は思っています。そういう意味では、しっかりと説明責任を果たして、これは太田市のために必要な事業なのだということを市長が訴えることによって、懸念を持っている市民の方もなるほどというふうに納得される方も結構いらっしゃるのではないかと私は思います。そういう意味では、市民に対する周知、その辺についてどのようにお考えかお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 基本的には、やはりチャンスは貯蓄ができないのです。チャンスが来たときに握らないと、これをとっておこうということができないということは非常に大きいです。これがチャンスであるかどうかということなのですけれども、国にも行って企業版ふるさと納税についても話を詰めてきた、これが仮に失われてしまうと、同じ体育館を造るときに自費で、今の体育館に空調をつけて避難所機能を持つというだけでも大体30億円ぐらいかかります。ですから、みすみすお金を使うならば、今の段階では、最少の基準で言えば、うちの持ち出しが大体14億円で計算をしているわけです。しかも、それをもって中核的なスポーツを通じての観光資源をつくろうとしているとすれば、これは十分に評価してもらえる事業だと私は思っております。これは建物だから目立ちますけれども、もっと言えば、例えば水道事業でも毎年のように30億円近い投資をしているのです。あるいは今度、ドン・キホーテという言い方はおかしい、本当の会社は何ていうのか分かりませんけれども、あそこで再開発を始めるときもやはり同じような額のお金を使うわけです。それをこうやって比較したときに、チャンスがあるときにつかまないと、消えてしまった後だと後で後悔するだけというふうになってしまうので、これは市民の皆さん方に理解をいただいて、スポーツを中心にして観光として大勢のお客様に太田市を知ってもらう、あるいは今度、陸上競技場ができればザスパクサツ群馬も呼べるわけです。ザスパクサツ群馬をやはり中心にして、サッカー、陸上競技場をスポーツの拠点にしたい、ある意味で試合数をかなり多くしていきたいというような活動もできるわけです。だから、こういうものをぜひご理解いただきたい。  さっき言った避難所についてですけれども、もうすぐ壊さなければいけないような状況に徐々になっているわけです。だから、これを新しく換える、1年後に換えるか2年後に換えるか、これならば今から計画に入って3年後の最終建設を仕上げることのほうがどんなに利点があるかということをぜひ市民の皆さん方にご理解いただきたいのです。今年始めたから今年全部お金を出すわけではなくて、でき上がるのは3年後だと思いますが、3年後でありますので、それも理解をしていただきたい。  ウィズコロナで、ずっと永遠と新型コロナウイルスが続くのであるから、新型コロナウイルスという名前が消えるまでやってはいけないということをすれば、私に言わせれば、今の再開発事業もそうですし、今の体育館もそうですし、水道事業もそうですし、大型のいろいろな事業がございますけれども、これらをみんな止めてしまうということは太田市の発展にとって本当によくない。最少のコストで最大の効果を上げるような事業展開をしていきたいと考えていますし、私も無駄遣いをしたいとは全く思っていませんので、ぜひご理解いただけるように、私もいろいろな機会で話をするようにしたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 再度の質問をしたいと思います。私は、最初に言えばよかったのですけれども、市長の進めるこの事業には賛成の立場でいます。それはやはりあれだけの事業を将来のために選択をしてやるというのは大変ですね。特にコロナ禍の中では、今の時期にと言われるのが大体普通なのです。でも、あえてそれを有利な形で進める。大変だと思うけれども、太田市の将来のため、あるいは私たちの次の代のために、太田市が元気でいられるためにというのは私も賛成です。  そして、あれを造る意義に入りますけれども、市長は今、避難所やスポーツの拠点、いろいろな話がありました。私は、6,000平米から1万平米を超えるような屋内スペースができるというのはこのエリアにとっても大変貴重だと思うのです。それを例えばコンベンションホール、あるいはアリーナとかそういう活用にまで広げられないかなと、そういうことによって私たちの夢も広がるかな、若い人も太田市に魅力をより感じてもらえるかなと思っています。  ただ、コロナ禍の時代です。今、ウィズコロナ、アフターコロナ、ポストコロナと言われて、時代がどんどん変わっていって、新型コロナウイルスと付き合っていかなければならない。財政的にもそんなに楽ではないです。逆に厳しいと言ったほうがいいです。その中で、節約できるものについてはなるべく節約をしていく、それは機能に障害が出るような節約では何にもなりませんけれども、そうでない部分については極力節約をしていく。例えば駐車場問題にしても、前に5,000台の人数が収容できる駐車場の確保の問題がありました。私はそんなには要らないと思っています。市民体育館の建て替えのときの議論は市長も承知していると思いますけれども、旧の市民体育館が満杯になるのは1年のうちに十数日、あとの350日は、余剰の駐車場は空いている、そういう状態をつくる必要はないのではないか、それも節約の一つだと思います。あの周りには、市の施設も市民体育館から歩いても10分ぐらいであります。あるいは、あそこにいろいろな民間の施設もあるし、そういうものとうまく連携して、あるいは企業にもお願いして、満杯になるようなときには駐車場対策をすればいいのではないでしょうか。そういう節約もしながら、説明責任をしっかりとしながら、より多くの市民の支持を得てこの事業を進めていただきたい。そして、3年後に、あれが完成すると運動公園の施設の再整備がほぼ終わりますね。そうしたら、何かイベントを企画してもらうのもいいでしょうし、スポレク祭にそういうイベントを入れてもいいでしょう、あるいは広報に何か特集的なところをつくって市民に知ってもらうことも大事だと思います。その点について、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) よくコロナ禍でということを言われるのですけれども、新型コロナウイルスに対応するのは、私どもはこの4月から一連の事業、例えば飲食店が大変だ、マスクがない、マスクがなければということでマスク対策から始まって、新型コロナウイルスに対しては順次手を打ってきた。最後が12億円、今年の予算に乗っていますけれども、新型コロナウイルス対策も、いわゆる可処分所得をできるだけ拡大したいという気持ちがありますので、新型コロナウイルス対策としてプレミアム金券を今年度の最後にと。さらにPCRについても医師会の先生方にお願いをして開設して、心配な人にはいつでもかかりつけ医にお願いをということで、勝手に行ってもすぐにやってくれませんけれども、いつも心配がないような環境にした、こうやってずっとやってきたわけです。  だから、コロナ禍でという理由は、新型コロナウイルスに対して我々が何をやるべきか、これはむしろ県、あるいは国の仕事がメインで、私たちはそのサポートについては大体ほとんどやってきたと、ほかのまちに比べても多分結構やっていると私は思うのです。ですから、コロナ禍については十分に対応をやってきた。では、景気が悪くなったら太田市は一緒にしぼんでいいのか、みんなががくっと力を落としているから、では行政も力を落としていいのかというと、私はそうは思わないのです。やはりまちの中を活性化させるための準備というのはいつでもしておかなければいけない、みんながしぼんだら一緒にしぼむのが行政だとは考えておりません。やはり元気づけていくというのが非常に大事なことであります。私たちの満足度調査を見ても、水道水というのはみんな期待されていますので、安全な鋳鉄管で水を流すということも一生懸命やって大きな投資をしている。あるいは、今言ったようなスポーツを通じて観光をやっていこうと、あるいはまちの中のドン・キホーテという言い方はおかしいですけれども、あそこを何とか私たちの目に見える形で誇りが持てるような環境にしなければいけないということに対して積極的に対応していくということは、私はまちづくりの中で本当に必要だと思うのです。倒れたらみんな倒れてしまうという行政ではいけないと思うのです。新型コロナウイルスは新型コロナウイルスできちんとやっていく、ほかのことについては次の世代のために全力を尽くして、最少の経費で最大の効果を上げるために努力する、これが必要だと思いますので、今後、それらも何か質問があればそのように答えていただければ、新型コロナウイルスは無視して建物を建てる、私はそんなことをする気は全くありませんので、新型コロナウイルスもきちんと対応するということを前提に考えていただきたい。私はそういうことをいろいろなところで話をしていきたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 次に、3点目の災害時における避難所としての学校施設の活用と施設整備について、総務部長に伺います。  私は、今年の3月定例会において、学校施設、主に中学校の体育館ですが、災害時の避難所として諸条件が整っており、より機能を高めるためにそうした施設の整備を求めてきましたが、現状をお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 今回、中学校を避難所とする取組を行うわけでありますが、昨年の台風対応の検証課題の最優先事項、先ほどご答弁いたしましたが、避難所の見直しがテーマとなりました。この見直しにおいて、今回は第一避難所として、基幹避難所であります行政センター、そして第二避難所には、地区の拠点となる中学校を指定いたしました。この避難所には10名の職員を指定しまして、各学校との協力体制の下に速やかに避難所が開設できるような体制を確保することといたしました。さらに、食料、水、毛布等の物資や無線機を配備して避難所機能の充実を図ってきたところでございます。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 学校の体育館を避難所として活用することは防災対策上も大変効果的な対応策と私は考えています。部長のお考えをお聞かせください。 ○議長(久保田俊) 高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) 学校の体育館、そして今回は学校の教室も利用しての避難所ということで、より多くの避難者を受け入れることが可能となります。このことから、大きな被害が想定される場合には、多くの避難者が避難できる中学校ということで活用させていただくことになります。  議員も今お話しいただきました体育館は、実に避難者が多く避難できるということで、ただ、暑さとかそうした面もありますので、今回は教室を活用することで、3密の回避であるとか、エアコンの利用による熱中症対策にも有効であると考えております。学校施設を避難所とすることについては大変重要なことになりますので、今後、教育委員会と連携をして、より避難所としての機能が充実できるように取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 次に、教育部長にお伺いをいたします。  ただいま総務部長よりご答弁をいただきましたが、学校を所管する立場として教育部長に伺います。現在の学校施設の災害時における避難所としての対応について伺います。  また、次に教育部長に質問しようと思いましたけれども、時間があまりありませんので、一括してお伺いをいたします。私は、学校施設の体育館については、コロナ禍における避難所機能として最も重要な施設と考えています。また、児童生徒たちへの教育活動になるべく支障を生じさせないためにも、どちらかといえば、普通教室の避難所利用よりも体育館のほうが影響が少ないと思われます。加えて、学校の施設が地域の避難所として運用されている姿は必ずや子どもたちの防災教育につながると確信していますが、併せて、部長のお考えをお聞きいたします。 ○議長(久保田俊) 春山教育部長。 ◎教育部長(春山裕) まず、避難所としての学校施設の運営への取組ということでございますけれども、学校は、総務部と協力をいたしまして避難所としての施設開放を行っております。昨年の台風19号では、体育館のみならず水害対策の垂直避難を視野に入れまして普通教室も開放いたしました。また、自家用車による避難者のために校庭も開放いたしました。今後も学校は地域の誰もが安全に集える重要な避難所として積極的に開放に協力してまいりたいと考えております。  また、今後でございますけれども、教育委員会としましても、中学校を中心に、体育館、教室、校庭など可能な限りの施設を開放してまいりたいと思っております。総務部との連携をさらに密にいたしまして、よりよい避難所運営に協力してまいりたいと思っております。  また、児童生徒に対しましては、避難訓練等の防災教育を通しまして、地域の学校が大切な命を守る避難所になるということを継続的に啓発してまいりたいと思っております。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) 最後に、市長に伺います。  時間があまりないので、ちょっと端折りますけれども、今日まで行われてきた検証作業、災害時に不備だった避難所の体制づくりや市全体の避難所の整備などに取り組まれています。私は、市全体の避難所の機能アップも本当に重要だと考えています。しかし、それと併せて、本市で最も甚大な被害が出た、先ほど言いました沢野地区に対しては特段の対応があってもよいのではないかと考えています。私は、沢野地区、浸水されたエリアを市の災害対策のモデル地区に指定をして今後の対策を講じていったらどうかと思います。市長のご所見を伺いたいと思います。  また、続けて質問します。沢野地区からは、南中学校の北西に災害対策用の多目的体育館と災害避難グラウンド、公園も兼ねて併せ持った施設を建設してほしいという要望書が上がりました。しかし、現下の状況下では、単独でこうした施設を建設することは財政上、困難とも言えます。そこで、あまり費用をかけないで、なおかつ要望に少しでも沿う形が図れないか、いろいろ考えてみました。その結果、結論に至ったのが、南中学校の体育館を沢野地区の拠点となる避難所として施設整備を行い、その機能の複合化を図ったらどうかということです。市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。  また、最後の質問もします。 ○議長(久保田俊) 尾内議員、一問一答方式なので一問一答でお願いします。 ◆18番(尾内謙一) では、その点についてお聞きします。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 南中学校を拠点にしてということですけれども、今、1人当たりの面積が2平米だったのが4平米になるわけです。沢野の避難者がどのぐらいになるかということは想定できませんが、そこの体育館の中に4平米で何人入れるかと、しかも、通路がついて壁みたいなものをつくりますね。それでどのぐらいの使用ができるかというと非常に難しいと私は思います。ですから、ちょっと遠くても、やはり市民体育館は、利活用としたら沢野の動く場所にしてもらいたい。それから、学校は、新田とか、あるいはちょっと離れたところの学校で対応してもらいたい。教室も含めてそういった対応がいいのではないかと思っております。 ○議長(久保田俊) 尾内謙一議員。 ◆18番(尾内謙一) やはり避難所等は地域の核の場所にあってほしいと思うのです。そして、私は、要望があった避難所に近い形で体育館は整備をできないだろうか、そして、災害のアイテムとしては、いろいろ議論がありましたけれども、テント、車、体育館、これを一つの利用を考えたらいかがかなと思っています。車については、グラウンドにオートキャンプ場というのが今はやっていますけれども、そういう形で車を止められて、シャワーもあって、トイレもあって、そういう施設整備も可能ではないかなと、お金をかけないで機能が足りる、そういう整備を南中学校の体育館にできないだろうかと思っています。市長はいろいろな工夫も考えていらっしゃると思いますけれども、やはり被災された住民に寄り添うような、そこから出た声を生かすような形での避難所の設置というものを切に願いますけれども、最後に市長のご所見をお伺いして、終わります。 ○議長(久保田俊) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) どの規模の体育館を考えているのか私には分かりませんが、南中学校そのものが非常に小さいです。沢野全体から見ると、校庭面積も非常に小さいです。だから、それは困難だと私は思います。だから、そこで一定の数の避難者が滞留することができれば可能だと思いますけれども、4平米、大体一坪以上の面積を1人で占領するわけですね。これは意外と入らないです。ほとんど体育館で利用するのは難しい。だから、先ほども言いましたけれども、沢野地区の例えば牛沢という地域とどこか親戚を結ぶと。例えば、先ほどは東長岡と言いましたけれども、どこでもいいのですけれども、やはりそこへ避難することのほうが大事ではないかと思います。ハザードマップでピンクがついているところに建物を造って、そこに入ってくださいというよりも、やはりピンクのないところに行って避難することのほうが大事ではないでしょうか。1000年に一度の災害というとどのぐらいの規模だか私は分かりませんが、災害があることが分かっているところに避難をすることよりも、災害がないだろうと、薄いというところに避難することのほうがどんなに賢いか分からないと私は思います。含めて検討はしますけれども、避難というのは災害のないところに動くということが大事なことではないかと思います。      ◎ 一般質問終局
    ○議長(久保田俊) 以上で一般質問を終わります。      ◎ 休     憩                                          午後3時休憩 ○議長(久保田俊) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                       午後3時20分再開 ○議長(久保田俊) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ◎ 議 案 上 程  報告第  6号 令和元年度太田市下水道事業等会計継続費精算報告書について  報告第  7号 令和元年度決算に基づく健全化判断比率・資金不足比率について  議案第100号 令和元年度太田市一般会計歳入歳出決算認定について  議案第101号 令和元年度太田市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について  議案第102号 令和元年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計歳入歳出決算認定について  議案第103号 令和元年度太田市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について  議案第104号 令和元年度太田市八王子山墓園特別会計歳入歳出決算認定について  議案第105号 令和元年度太田市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について  議案第106号 令和元年度太田市太陽光発電事業特別会計歳入歳出決算認定について  議案第107号 令和元年度太田市下水道事業等会計決算認定について  議案第108号 令和2年度太田市一般会計補正予算(第5号)について  議案第109号 令和2年度太田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について  議案第110号 令和2年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計補正予算(第1号)について  議案第111号 令和2年度太田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について  議案第112号 令和2年度太田市八王子山墓園特別会計補正予算(第1号)について  議案第113号 令和2年度太田市介護保険特別会計補正予算(第1号)について  議案第114号 令和2年度太田市太陽光発電事業特別会計補正予算(第1号)について  議案第115号 令和2年度太田市下水道事業等会計補正予算(第1号)について  議案第116号 太田市外三町広域清掃組合の規約変更に関する協議について  議案第117号 太田市地方創生基金条例の制定について  議案第118号 太田市消防団条例の一部改正について  議案第119号 太田市印鑑条例の一部改正について  議案第120号 太田市手数料条例の一部改正について  議案第121号 太田市駐車場条例の一部改正について  議案第122号 太田市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について  議案第123号 太田市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について  議案第124号 太田市介護保険条例の一部改正について  議案第125号 財産の取得について(消防ポンプ自動車)  議案第126号 財産の取得について(高規格救急自動車)  議案第127号 財産の取得について(消防ポンプ自動車) ○議長(久保田俊) 次に、日程第2、報告第6号及び報告第7号の2件並びに議案第100号から第127号までの28議案を一括議題といたします。      ◎提案理由の説明 ○議長(久保田俊) 朗読を省略し、直ちに執行者から順次提案理由の説明を求めます。  高島総務部長。 ◎総務部長(高島賢二) それでは、総務部が所管いたします報告第6号及び第7号の2件についてのご報告と、議案第100号及び議案第108号の2議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、報告第6号 令和元年度太田市下水道事業等会計継続費精算報告書について、ご報告申し上げます。議案書の1ページをお開きください。  本件は、太田市下水道事業等会計継続費に係る第一・第二浄化センター再構築事業につきまして、継続事業として執行してまいりましたが、別紙継続費精算報告書にお示しいたしておりますように、事業が完了したものでございます。  次に、報告第7号 令和元年度決算に基づく健全化判断比率・資金不足比率について、ご報告申し上げます。議案書の3ページをお開きください。  本件は、令和元年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を報告するものでございますが、初めに、実質赤字比率及び連結実質赤字比率につきましては、赤字額がなかったことから算定されなかったところでございます。  次に、実質公債費比率につきましては5.4%と、前年度より0.2ポイント減少しました。また、将来負担比率につきましても23.4%と、前年度より改善されました。いずれも早期健全化基準及び財政再生基準の基準値を大きく下回っております。  次に、資金不足比率につきましては、下水道事業等会計及び太陽光発電事業特別会計の2つの公営企業会計において、いずれの会計においても資金不足がなかったことから算定されなかったところでございます。なお、これらの指標の算定方法につきましては、添付いたしました参考資料のとおりですので、後ほどご覧いただきたいと存じます。  また、公表につきましては、9月末に市ホームページ、11月に市広報にそれぞれ掲載するほか、総務省において9月末に個別団体の暫定値の公表を、11月末には確定値の公表を予定しております。  以上、総務部が所管いたします2件についてご報告申し上げましたが、よろしくお願いいたします。  次に、議案第100号 令和元年度太田市一般会計歳入歳出決算認定について、提案理由のご説明を申し上げます。議案書の6ページ及び別冊の太田市歳入歳出決算書の3ページをご覧ください。  令和元年度の一般会計の決算につきましては、歳入決算額は794億3,346万6,705円で、前年度比0.9%の増、歳出決算額は767億9,498万4,816円で、前年度比0.9%の増となり、歳入歳出差引額は26億3,848万1,889円となりました。このうち、継続費逓次繰越額1億7,238万3,200円、繰越明許費繰越額5億2,917万7,714円は、それぞれ繰越事業に充当いたしますので、差引きでは19億3,692万975円が剰余金となりました。この歳計剰余金につきましては、剰余金の2分の1を下らない額を基金に積み立てるという財政調整基金条例の定めに基づきまして18億円を積み立てました結果、差引き1億3,692万975円を翌年度への繰越金とさせていただきました。  なお、決算につきましては既に監査委員の審査も終了しておりますので、意見書を付し、関係書類を 添えてご提案申し上げる次第であります。  次に、議案第108号 令和2年度太田市一般会計補正予算(第5号)について、提案理由のご説明を申し上げます。それでは、別冊の補正予算書(9月補正)の1ページをご覧ください。  本ページにおきましては、令和2年度太田市一般会計補正予算の歳入歳出予算の補正、繰越明許費、債務負担行為の補正、地方債の補正について定めたものでございまして、歳入歳出それぞれに20億5,413万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を1,150億3,046万9,000円とするものでございます。  第2条繰越明許費、第3条債務負担行為の補正及び第4条地方債の補正につきましては、別表に内容が記載してありますので、6ページをご覧ください。  まず、第2表繰越明許費でございますが、市内公営住宅集約促進事業ほか1事業につきまして、年度内に事業が完了しないことから、記載された金額をそれぞれ翌年度に繰越しするものでございます。  次に、第3表債務負担行為補正でございますが、市内道路緊急補修事業ほか2事業につきまして、新たに追加するものでございます。  次に、第4表地方債補正につきましては、東中学校給食室改築事業を新たに追加するものでございます。  次に、7ページをご覧ください。放課後児童クラブ室整備事業ほか5事業及び臨時財政対策債につきまして、それぞれの事業進捗等に合わせて限度額を変更し、また、都市計画道路等整備事業につきまして、事業の見送りにより廃止するものでございます。  続きまして、8ページからは歳入歳出補正予算の事項別明細書となりますが、8ページには歳入を、9ページから10ページには歳出をそれぞれ款別に記載してありますので、款全体についてはこちらでご確認をお願いいたします。  初めに、歳入の主なものについてご説明いたします。11ページをご覧ください。  まず、1款1項市民税ですが、1目個人市民税の収納見込額の増加及び2目法人市民税の輸送機器関連企業に係る収納見込額の減少に伴い、合わせて2億円の減額計上をするものでございます。  次に、10款1項1目地方特例交付金4,751万円及び11款1項1目地方交付税3億181万6,000円につきましては、交付額の確定によりそれぞれ増額計上するものでございます。  次に、15款国庫支出金ですが、13ページをご覧ください。2項1目総務費国庫補助金13億7,462万8,000円につきましては、主に国の補正予算で措置された新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金13億6,391万2,000円の新規計上によるものでございます。  次に、16款県支出金ですが、15ページをご覧ください。2項2目民生費県補助金6,277万5,000円につきましては、主に放課後児童クラブ等への支援事業であります子ども・子育て支援交付金1,154万5,000円の増額計上及び保育施設等に対する補助である新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金5,832万8,000円の新規計上によるものでございます。  次に、17ページの19款繰入金ですが、2項1目財政調整基金繰入金5億9,803万6,000円の減額につきましては、財源調整によるものでございます。  次に、21款諸収入ですが、6項6目雑入8億2,088万8,000円につきましては、主に市プレミアム金券売上収入8億円の新規計上によるものでございます。  次に、22款市債ですが、地方債補正でご説明申し上げましたとおり、起債対象事業費の追加、変更及び廃止に伴い、それぞれ補正するものでございます。  続きまして、歳出の主なものについてご説明いたします。21ページをご覧ください。  まず、一般職員給与費等の補正につきましては、各款にわたり計上しておりますが、人事異動及び新陳代謝による補正分に市税還付金への流用分1億3,000万円を加えまして、総額では7,023万6,000円の減額でございます。  次に、2款総務費ですが、25ページの3項3目徴収費8,000万円の増額につきましては、市内企業の決算見込みなどを考慮し、市税還付金を増額計上するものでございます。  次に、32ページをご覧ください。3款民生費ですが、1項1目社会福祉総務費につきましては、主に国民健康保険特別会計への繰出金として1億7,212万2,000円を減額計上するとともに、35ページの2項4目保育管理費につきましては、主に保育園委託事業における令和元年度の国県支出金の精算返納金として合わせて2億765万5,000円を、子育てのための施設等利用給付事業における同様の精算返納金として合わせて1億3,098万4,000円をそれぞれ新規計上するものでございます。  次に、45ページをご覧ください。7款商工費ですが、1項2目商業振興費につきましては、市内事業者応援のため、プレミアム率50%のプレミアム金券発行事業を実施するため、合わせて12億2,874万9,000円を新規計上するものでございます。  次に、51ページをご覧ください。8款土木費ですが、4項2目街路事業費につきましては、西部幹線西野谷工区に係る県との事業協議に伴い事業費1億円を皆減、また、3目市街地整備費につきましては、太田駅周辺土地区画整理事業6,009万9,000円を執行見込みに合わせて増額計上するものでございます。  次に、70ページをご覧ください。10款教育費ですが、7項4目学校給食費のうち学校給食事業につきましては、本年3月の臨時休校に伴う給食納入業者に対する補償金、4月以降の給食供給停止に伴う補助金として、合わせて4,264万7,000円を新規計上するとともに、中学校給食経費につきましては、東中学校給食室の建て替えに伴う工事請負費及び備品購入費として、合わせて2億2,617万7,000円を増額計上するものでございます。  以上が歳入歳出の主な内容でございます。  なお、71ページから78ページには給与費明細書、79ページ以降には、債務負担行為、地方債に関する調書を添付いたしましたので、後ほどご覧いただきたいと存じます。  以上、総務部が所管いたします2議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(久保田俊) 岡島健康医療部長。 ◎健康医療部長(岡島善郎) 健康医療部が所管いたします議案第101号、第103号、第105号、第109号、第111号、第113号及び第124号の7議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第101号 令和元年度太田市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の7ページ及び別冊の太田市歳入歳出決算書の16ページをお開きください。  令和元年度の太田市国民健康保険特別会計の決算につきましては、歳入決算額は211億5,219万9,509円、歳出決算額は209億3,634万3,678円でありましたので、歳入歳出差引残額2億1,585万5,831円につきましては翌年度への繰越金とさせていただきました。  次に、議案第103号 令和元年度太田市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の9ページ及び別冊決算書の28ページをお開きください。  令和元年度の太田市後期高齢者医療特別会計の決算につきましては、歳入決算額は24億4,230万2,086円、歳出決算額は24億3,290万2,479円でありましたので、歳入歳出差引残額939万9,607円を翌年度への繰越金とさせていただきました。  次に、議案第105号 令和元年度太田市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の11ページ及び別冊決算書の38ページをお開きください。  令和元年度の太田市介護保険特別会計の決算につきましては、歳入決算額は167億6,152万9,909円、歳出決算額は164億483万6,848円でありましたので、歳入歳出差引残額は3億5,669万3,061円となりました。この歳計剰余金につきましては、介護保険基金条例の定めに基づきまして、内訳の基金繰入額に記載のとおり1億2,000万円を積み立てまして、残りの2億3,669万3,061円を翌年度への繰越金とさせていただきました。  以上、3議案に係る決算につきましては既に監査委員の審査を終了しておりますので、意見書を付し、関係書類を添えてご提案するものでございます。  次に、議案第109号 令和2年度太田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について、別冊補正予算書の81ページをお開きください。  本ページにおきましては、令和2年度太田市国民健康保険特別会計の歳入歳出それぞれに2億406万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を212億5,306万5,000円とするものであります。
     それでは、事項別明細書によりご説明申し上げます。87ページをお開きください。  初めに、歳入でございますが、1款1項1目一般被保険者国民健康保険税の減額につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う国民健康保険税の減免総額を勘案し、計上するものであります。  2款1項1目災害臨時特例補助金の増額につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う国民健康保険税の減免による減額見込額の6割を補助金として計上するものであります。  3款1項1目1節普通交付金の増額につきましては、一般被保険者高額療養費の歳出を勘案し、その交付分の増額を計上するものであります。また、2節特別交付金の増額につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による国民健康保険税の減免に伴う減額見込額の4割を交付金として計上するほか、特定健康診査等の受診の減少分を勘案し、その交付分の減額を計上するものであります。  次に、5款1項1目3節事務費等繰入金の減額につきましては、国民健康保険団体連合会の負担金の確定分を計上し、6節その他一般会計繰入金につきましては、令和元年度の繰越金に伴い、減額を計上するものであります。また、2項1目国民健康保険基金繰入金につきましては、歳入歳出の調整により減額を計上するものであります。  89ページをお開きください。6款繰越金につきましては、決算に基づき確定した繰越金を計上するものであります。  また、7款諸収入につきましては、令和元年度の保険給付費の精算分を計上するものであります。  91ページをお開きください。続きまして、歳出でございますが、1款総務費の減額につきましては、国民健康保険団体連合会の負担金の確定に伴い、計上するものであります。  また、2款保険給付費の増額につきましては、一般被保険者高額療養費の執行状況を勘案し、計上するものであります。  3款国民健康保険事業費納付金につきましては、1項医療給付費分から、93ページの3項介護納付金分まで、群馬県への納付金の確定に伴い、それぞれ増減額を計上するものであります。  6款1項1目保健衛生普及費につきましては、特定健康診査の受診勧奨に係る手数料を計上するとともに、新型コロナウイルス感染症の影響により実施できなくなった保健事業委託料を減額し、それを補填する事業として、若年層等へ実施するヘルスチェックの負担金を計上するものであります。  95ページをお開きください。9款1項1目一般被保険者保険税還付金につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う国民健康保険税減免の歳出還付分を計上し、5目保険給付費等交付金償還金につきましては令和元年度の保険給付費の精算分を、また、9目その他償還金につきましては令和元年度の災害臨時特例補助金の精算分をそれぞれ計上するものであります。  次に、議案第111号 令和2年度太田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正書予算書の107ページをお開きください。  本ページにおきましては、令和2年度太田市後期高齢者医療特別会計の歳入歳出それぞれに1,071万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を24億9,285万3,000円とするものであります。  それでは、事項別明細書によりご説明申し上げます。113ページをお開きください。  初めに、歳入でございますが、2款1項一般会計繰入金につきましては、高齢者医療制度円滑運営事業費補助金の交付見込額を勘案し、計上するものであります。  また、3款1項繰越金の増額につきましては、前年度の繰越金の額が確定したことに伴い、計上するものであります。  115ページをお開きください。続きまして、歳出でございますが、1款1項総務管理費の増額につきましては、高齢者医療制度円滑運営事業に係るシステム改修費を計上するものであります。  2款1項後期高齢者医療広域連合納付金の増額につきましては、前年度分の保険料収入が確定したことに伴い、計上するものであります。  4款1項予備費につきましては、歳入歳出の調整により計上するものであります。  次に、議案第113号 令和2年度太田市介護保険特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の127ページをお開きください。  本ページにおきましては、令和2年度太田市介護保険特別会計の歳入歳出予算それぞれに3億5,695万円を追加し、歳入歳出予算の総額を175億8,719万7,000円とするものであります。  130ページをお開きください。第2表債務負担行為についてでございますが、地域包括支援センター業務委託を実施するに当たり、期間と限度額を定めたものでございます。  それでは、事項別明細書によりご説明を申し上げます。134ページをお開きください。  2款国庫支出金、3款県支出金及び4款支払基金交付金につきましては、保険給付費の増額に応じた法定割合の交付見込額をそれぞれ計上するものであります。  6款1項一般会計繰入金につきましては、保険給付費及び職員給与費分等を計上するものでございます。  7款繰越金につきましては、決算に基づき繰越金が確定したため、計上するものでございます。  136ページをお開きください。9款3項雑入につきましては、認知症高齢者等に対するGPS端末貸出事業に係る利用者負担金を計上するものでございます。  138ページをお開きください。続きまして、歳出でありますが、1款総務費につきましては、職員給与費等減額分を計上するものでございます。  2款1項介護サービス等諸費から142ページの2款7項特定入所者介護サービス等費までの各項につきましては、執行見込額に対する増額を計上するものであります。  7款1項償還金及び還付加算金につきましては、給付実績に基づく国等への返納金を計上するものでございます。  8款予備費につきましては、給付費の充当に備えるため、計上するものでございます。  なお、144ページから151ページには給与費明細書、152ページには債務負担行為に関する調書を添付しましたので、後ほどご覧いただければと思います。  次に、議案第124号 太田市介護保険条例の一部改正について、議案書の27ページをお開きください。  本案は、介護保険料の減免において、刑事施設等に収容されている第1号被保険者に係る遡及減免を可能とするため、及び新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した第1号被保険者に係る介護保険料について減免するために対象期間等を規定するものであります。  まず、刑事施設等に収容されている第1号被保険者に係る介護保険料の減免についてでありますが、刑事施設等の在所期間中の介護保険につきましては、公費により必要な対応がなされ、介護保険法第63条の規定により介護給付等を制限されていることから、条例の定めるところにより介護保険料の減免を行うことができるとされており、本来、介護保険料の減免につきましては納期到来前の申請が必要になりますが、刑事施設等に収容されている場合、納期到来前の申請が困難であることが多いため、事実発生時点まで遡及して減免することを可能とする改正を行うものであります。  また、新型コロナウイルス感染症の影響による減免につきましては、新型コロナウイルス感染症により、世帯の主たる生計維持者が死亡をしたり、重篤になった場合、また、その影響により収入が減少した第1号被保険者について介護保険料の減免ができるよう改正するものであります。  減免対象は、令和元年度及び令和2年度分の介護保険料で、令和2年2月1日から令和3年3月31日の間の納期限に係る介護保険料であります。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を公布の日からとするものであります。  以上、健康医療部が所管いたします7議案について提案理由をご説明申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(久保田俊) 越塚都市政策部長。 ◎都市政策部長(越塚信夫) 都市政策部が所管いたします議案第102号、第107号、第110号及び第115号の4議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第102号 令和元年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の8ページ及び別冊決算書の23ページをご覧ください。  令和元年度の住宅新築資金等貸付特別会計の決算につきましては、歳入決算額は1,370万773円、歳出決算額は1,021万522円で、歳入歳出差引残額349万251円を翌年度への繰越金とさせていただくものです。  次に、議案第107号 令和元年度太田市下水道事業等会計決算認定について、議案書の13ページ及び別冊太田市下水道事業等会計決算書5ページの損益計算書をご覧ください。  営業収益、営業費用、営業外収益、営業外費用を元に算出した経常利益に特別利益及び特別損失を加えますと、令和元年度は528万4,258円の純利益となります。  また、決算書の12ページには事業報告書を記載しておりますが、総括事項にありますように、公共下水道事業では27.42ヘクタールの整備を行いました。  以上、2議案に係る決算につきましては既に監査委員の審査を終了いたしておりますので、意見書を付し、関係書類を添えてご提案申し上げる次第であります。  次に、議案第110号 令和2年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計補正予算(第1号)について、 別冊補正予算書の97ページをご覧ください。  令和2年度太田市住宅新築資金等貸付特別会計の歳入歳出それぞれに348万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を1,128万3,000円とするものであります。  それでは、事項別明細書によりご説明を申し上げます。100ページをご覧ください。  歳入でありますが、3款1項1目の繰越金につきましては、前年度繰越金の確定をしたことに伴い348万9,000円を増額計上するものであります。  次に、101ページをご覧ください。歳出でありますが、歳入と同額348万9,000円を4款1項1目の予備費に計上するものであります。  次に、議案第115号 令和2年度太田市下水道事業等会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の165ページをご覧ください。  第2条は、各事業の業務の予定量を補正するものであります。第3条の収益的収入及び支出でありますが、収入の補正につきましては、各事業とも一般会計からの負担金、補助金の調整が主なもので、支出の補正につきましては、不明水対策事業にて必要な経費を計上したものが主なものであります。  第4条の資本的収入及び支出でありますが、収入の補正につきましては、各事業とも一般会計からの負担金、補助金の調整が主なもので、支出の補正につきましては、流域下水道の建設負担金の減額に伴う減が主なものであります。  この結果、資本的収入額から資本的支出額を差し引きますと10億4,307万5,000円の不足となりますが、第4条本文に記載のとおり、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額等をもって充当するものであります。  また、168ページ以降に実施計画等資料を添付してありますので、後ほどご覧いただきたいと思います。  以上、都市政策部が所管いたします4議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(久保田俊) 城代行政事業部長。 ◎行政事業部長(城代秀一) 行政事業部が所管いたします議案第104号及び第112号の2議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第104号 令和元年度太田市八王子山墓園特別会計歳入歳出決算認定について、ご説明申し上げます。それでは、議案書の10ページ及び別冊決算書の33ページをお開きください。  令和元年度の歳入歳出決算につきましては、歳入決算額4,265万8,007円、歳出決算額3,642万8,516円で、歳入歳出差引額622万9,491円を翌年度への繰越金とさせていただきました。  以上の議案に係る決算につきましては既に監査委員の審査も終了いたしておりますので、意見書を付し、関係書類を添えてご提案申し上げる次第であります。  次に、議案第112号 令和2年度太田市八王子山墓園特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の117ページをお開きください。  本ページにおきましては、令和2年度太田市八王子山墓園特別会計の歳入歳出それぞれに622万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を3,967万6,000円とするものであります。  それでは、事項別明細書によりご説明いたします。123ページをお開きください。  初めに、歳入予算3款1項1目の繰越金につきましては、前年度繰越金の確定をしたことに伴い、622万8,000円を増額計上するものであります。  次に、125ページをお開きください。歳出でありますが、5款1項1目の予備費622万8,000円の増額につきましては、歳入歳出の調整を図ったものであります。  以上、行政事業部が所管いたします2議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(久保田俊) 久保田産業環境部長。 ◎産業環境部長(久保田均) それでは、産業環境部が所管いたします議案第106号、第114号及び第116号の3議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第106号 令和元年度太田市太陽光発電事業特別会計歳入歳出決算認定について、議案書の12ページ及び別冊太田市歳入歳出決算書の45ページをご覧ください。  令和元年度の太田市太陽光発電事業特別会計の決算につきましては、歳入決算額は2億9,172万6,882円、歳出決算額は2億6,645万6,151円で、歳入歳出差引残額から繰越事業に充当する327万3,600円を差し引いた2,199万7,131円を翌年度への繰越金とさせていただきました。  なお、決算につきましては既に監査委員の審査も終了しておりますので、意見書を付し、関係書類を添えてご提案申し上げます。  続きまして、議案第114号 令和2年度太田市太陽光発電事業特別会計補正予算(第1号)について、別冊補正予算書の153ページをご覧ください。  令和2年度太田市太陽光発電事業特別会計予算の歳入歳出それぞれに2,199万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ2億9,000万1,000円とするものでございます。  第2条債務負担行為につきましては、別表に内容が記載してありますので、156ページをご覧ください。  第2表債務負担行為でございますが、緑町太陽光発電所の施設借上料の見直しに伴い、現在の限度額を上回るため、令和3年度以降の期間及び超過額について、期間及び限度額を新たに定めるものでございます。  それでは、事項別明細書によりご説明申し上げます。160ページをご覧ください。  初めに、歳入の5款1項1目繰越金につきましては、前年度の繰越金の額が確定したことに伴い、2,199万6,000円を増額計上するものでございます。  続きまして、162ページをご覧ください。歳出の1款2項1目施設管理費において、鶴生田町発電所の雨水排水対策のため、工事請負費に86万9,000円を、また、緑町発電所増設分における火災保険料の見直しに伴い、施設借上料において14万6,000円をそれぞれ増額計上するものでございます。  また、4款1項1目予備費において、歳入歳出額の調整を行うために、歳入で計上した繰越金から、先ほどの施設管理費での増額分、計101万5,000円を差し引いた2,098万1,000円を増額計上するものでございます。  なお、164ページには債務負担行為に関する調書を添付しましたので、後ほどご覧になっていただきたいと存じます。  次に、議案第116号 太田市外三町広域清掃組合の規約変更に関する協議について、議案書の15ページをご覧ください。  本案につきましては、令和3年4月、新たなごみ焼却施設の稼働に伴う新施設の名称を規定し、次に、リサイクルプラザ建設事業費に関する起債の償還終了及び新焼却施設の建設事業の進捗に伴い、市町負担金の分賦割合を整理するため、当組合規約第3条及び第12条第2項について一部改正を行うもので、地方自治法第286条第1項及び同法第290条の規定に基づき、その事務手続を行うものでございます。  規約の一部を改正する内容についてご説明申し上げます。第3条は、共同処理する事務を定めるもので、第3号ごみ焼却施設(太田市清掃センター及び大泉町外二町清掃センターに係るものを除く。)の設置及び管理運営に関する事務につきまして、新施設名称をクリーンプラザとし、クリーンプラザの設置及び管理運営に関する事務に改めるものでございます。  次に、第12条は組合経費の支弁方法を定めるもので、リサイクルプラザ建設事業費に関する起債の償還終了及び新焼却施設の建設事業の進捗に伴い、市町負担金の分賦割合を整理するため、第2号建設事業費及びその割合、第3号ごみ焼却施設建設事務費及びその割合を削除しまして、第4号を第2号に改めるものでございます。  なお、附則といたしましては、この規約は令和3年4月1日から施行するものでございます。  以上、産業環境部が所管いたします3議案につきまして提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願いいたします。 ○議長(久保田俊) 栗原企画部長。 ◎企画部長(栗原直樹) それでは、企画部が所管いたします議案第117号 太田市地方創生基金条例の制定について、提案理由のご説明を申し上げます。議案書の17ページをお開きください。  本案は、地方創生応援税制、いわゆる企業版ふるさと納税制度による企業からの寄附金を適正に管理するとともに、本市の地方創生に係る事業経費の財源に充てるため、太田市地方創生基金を設置するものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を公布の日からとするものでございます。  以上、企画部が所管いたします1議案につきまして提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(久保田俊) 石澤消防長。 ◎消防長(石澤光之) 消防本部が所管いたします議案第118号及び第125号から第127号までの4議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第118号 太田市消防団条例の一部改正について、議案書の19ページをお開きください。  本案は、太田市消防団員の公務災害補償及び退職報償金について、その契約掛金に係る規定を明記するため、太田市消防団条例の一部を改正するものでございます。
     次に、改正の概要でございますが、国の法律施行令の規定に基づき、消防団員の公務災害補償の契約掛金の額の算定に用いる条例定員を、機能別消防団員を含む全団員とするものでございます。また、同様に、国の法律施行令の規定に基づき、消防団員の退職報償金の契約掛金の額の算定に用いる条例定員を、消防団員の定員のうち、任用期間や消防事務の範囲、量といった活動形態が退職報償金支給の趣旨になじまないため、退職報償金を支給することが適当でない団員を除いた人数とするものでございます。  なお、附則につきましては、この条例を公布の日から施行するものでございます。  次に、議案第125号 財産の取得について、議案書の30ページをお開きください。  本案は、消防団の消防装備の充実強化を目的に、消防ポンプ自動車CD-Ⅰ型2台を、3,525万500円で、小池株式会社代表取締役小池裕之から取得し、更新配備しようとするものでございます。  なお、配置先につきましては、太田市消防団、台之郷町地内の第4分団第1部、西野谷町地内の第8分団第3部を予定しております。  詳細につきましては、31ページ及び32ページに附属資料を添付してございます。  次に、議案第126号 財産の取得について、議案書の33ページをお開きください。  本案は、救急業務の充実強化を目的に、高規格救急自動車1台を、3,527万7,000円で、群馬日産自動車株式会社代表取締役天野慎太郎から取得し、更新配備しようとするものでございます。  なお、配置先につきましては、東部消防署九合分署を予定しております。  詳細につきましては、34ページに附属資料を添付してございます。  次に、議案第127号 財産の取得について、議案書の35ページをお開きください。  本案は、消防業務の充実強化を図るため、消防ポンプ自動車CD-Ⅰ型1台を、4,092万円で、株式会社佐藤工業所代表取締役伊藤英明から取得し、更新配備しようとするものでございます。  なお、配置先につきましては、西部消防署を予定しております。  詳細につきましては、36ページに附属資料を添付してございます。  以上、消防本部が所管いたします4議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(久保田俊) 石坂市民生活部長。 ◎市民生活部長(石坂之敏) 市民生活部が所管いたします議案第119号から第121号までの3議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第119号 太田市印鑑条例の一部改正について、議案書の20ページをお開きください。  本案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行により、成年被後見人等に係る欠格条項その他の権利の制限に係る措置の適正化が図られたことに伴い、印鑑の登録を受けることができない者を成年被後見人から意思能力を有しない者に改めるとともに、条文の字句の整理を行うものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を公布の日とするものでございます。  次に、議案第120号 太田市手数料条例の一部改正について、議案書の21ページをお開きください。  本案は、情報通信技術の活用による行政手続等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るための行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律等の一部を改正する法律の一部施行により、個人番号を通知する通知カードが令和2年5月25日に廃止されたことから、当該通知カードの再交付に係る手数料を廃止するとともに、別表の字句の整理を行うものです。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を公布の日と定めるものでございます。  次に、議案第121号 太田市駐車場条例の一部改正について、議案書の22ページをお開きください。  本案は、公共バスや高速バス等の乗り入れ拠点として利用されておりますBUSターミナルおおた駐車場において、管理棟内の施設や交流物産館等の利用者の利便性を考慮し、最初の2時間まで無料にするものでございます。  なお、附則につきましては、この条例の施行日を令和2年10月1日とし、併せて条例の改正に伴う適用区分を定めるものでございます。  以上、市民生活部が所管いたします3議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(久保田俊) 荒木福祉こども部長。 ◎福祉こども部長(荒木清) 福祉こども部が所管いたします議案第122号及び第123号の2議案について、提案理由のご説明を申し上げます。  初めに、議案第122号 太田市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、議案書の23ページをお開きください。  本案は、児童福祉法第34条の16第2項の厚生労働省令で定める家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の改正に伴い、本条例中に引用している同基準の条項について所要の条文の整備を行うものであります。  改正内容につきましては、初めに、第7条の改正につきましては、家庭的保育事業者等への連携施設の緩和を図るものでございます。卒園後の受け皿の提供を行う保育所などの連携施設の確保に際して、利用乳幼児に係る保護者の希望に基づき優先的に取り扱う措置、引き続き必要な教育または保育の提供をされるよう必要な措置を講じている場合は、連携施設の確保を不要とするものでございます。  次に、第24条第2項第2号につきましては、児童福祉法の一部改正により、同法第34条の20第1項第4号が第34条の20第1項第3号に繰り上げられたことに基づく、基準である省令が改正されたことに伴い、引用している規定第34条の20第1項第4号を第34条の20第1項第3号に改めるものでございます。  次に、居宅訪問型保育事業の取り扱いにつきましては、第38条において、これまで母子家庭等の乳幼児の保護者が夜間及び深夜の勤務に従事する場合への対応等に加え、保護者の疾病、疲労その他の身体上、精神上もしくは環境上の理由により家庭において乳幼児を養育することが困難な場合への対応が明確化されたことを受け、追加するものでございます。  なお、この条例の施行日は公布の日とするものでございます。  次に、議案第123号 太田市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について、議案書の25ページをお開きください。  本案は、子ども・子育て支援法第46条第3項の内閣府令で定める基準、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準の改正に伴い、本条例中に引用している同基準の条項について所要の条文の整備を行うものであります。  改正内容につきましては、第42条の改正につきましては、特定地域型保育事業者への連携施設の緩和を図るものでございます。卒園後の受け皿の提供を行う保育所などの連携施設の確保に際して、利用乳幼児に係る保護者の希望に基づき優先的に取り扱う措置、引き続き必要な教育または保育の提供をされるよう必要な措置を講じている場合は、連携施設の確保を不要とするものでございます。  なお、改正条例の施行期日につきましては、内閣府令で定める運営基準附則第2項において、改正後の内閣府令で定める運営基準の施行日から起算して1年を超えない期間内において、改正条例が制定施行されるまでの間、改正後の内閣府令で定める運営基準を市町村の条例で定める基準とみなすこととしているため、この条例の施行日は公布の日から施行するものでございます。  以上、福祉こども部が所管します2議案について提案理由のご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご賛同賜り賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(久保田俊) 次に、高橋監査委員から報告を求めます。  高橋監査委員。 ◎監査委員(高橋嘉一郎) それでは、ご指名によりまして、初めに、令和元年度太田市各会計決算の審査結果をご報告申し上げます。  市長から審査に付されました各会計決算書及び附属書類について、太田市監査基準に基づいた審査を執り行ったものでございます。  まず最初に、お手元の審査意見書の2ページをご覧いただきたいと思います。令和元年度一般会計及び特別会計の総計を記載いたしました。歳入歳出差引残額は32億5,542万861円となってございます。このうち繰越事業における財源として7億483万4,514円を翌年度へ繰り越しておりまして、繰越財源を除きました実質収支額は25億5,058万6,347円でございます。  5ページからは、普通会計決算の状況を記載いたしました。財政力指数につきましては1.029でありまして、前年に比べ0.007低下いたしましたが、引き続き1を超えた高い数値となってございます。既にご承知のとおり、財政力指数は地方公共団体の財政力の強弱を示す指数でありまして、数値が高いほど財源に余裕があるということができます。本市はここ数年、高い数値で推移しておりまして、県内12市を見ましても最も高い数値となってございます。また、実質収支比率につきましては4.3%となっておりまして、前年に比べ0.1ポイント上昇しておりますが、おおむね適正な財政運営が行われているものと認められました。経常収支比率につきましては99.1%となっており、前年に比べ8.6ポイント上昇してございます。この数値は80%を超えると財政の弾力性を失いつつあると考えられております。財政の硬直化は全国的な傾向でありまして、また、本市でも近年は上昇傾向にあるため、経常的経費のより一層の抑制に努められることを強く望むものでございます。  次に、実質公債費比率は5.4%であり、おおむね財政計画に配慮した運用が図られていることが認められました。市債につきましては、償還元金を超えない市債の発行を堅持し、借入金が将来の負担とならないよう要望するものでございます。  以上のことから、総体的に健全な財政運営が行われていると認めることができました。これらの指標につきましては、今後も注視していただき、引き続き、適正かつ効率的な財政運営に努められることを望むものでございます。  次に、9ページには一般会計の決算状況を記載いたしました。歳入歳出差引残額26億3,848万1,889円から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は19億3,692万975円でありました。このうち18億円が財政調整基金に積み立てられておりまして、残額の1億3,692万975円は翌年度へ繰り越されてございます。  続きまして、歳入の決算状況について記載をいたしました。歳入決算額につきましては、前年に比べ0.9%増の794億3,346万6,705円で、予算現額に対する収入率は97.0%でございました。  10ページには、歳入決算額を自主財源と依存財源に分類して記載をいたしております。令和元年度の自主財源の占める割合は64.0%でありまして、前年度に引き続き、依存財源の占める割合を大きく上回ってございます。  次に、11ページ以降には款別収入状況を記載いたしました。歳入の主たる財源であります市税の収入済額は、前年に比べて6.1%減の397億2,133万7,277円となってございます。特に市民税につきましては、前年に比べ15.7%減の175億4,205万3,720円となってございます。これは、輸送機器関連企業等が減益となったことが主な要因となってございます。市税の収入未済額は19億8,809万4,530円となっておりまして、前年度と比較して2億5,926万3,918円減少してございます。なお、市税に対する不納欠損処分につきましては、関係法令にのっとり、適正に処理されていることが認められました。  次に、26ページからは、歳出の決算状況について記載をいたしました。歳出決算額につきましては、前年に比べ0.9%増の767億9,498万4,816円で、予算現額に対する執行率は93.8%でございました。  歳出につきましては、運動公園陸上競技場建設事業及び義務教育学校施設整備事業などの大型事業や、第2子及び第3子以降子育て支援事業、空家等対策事業及び1%まちづくり事業などの事業が実施されまして、諸課題への継続した積極的な取組が見られました。これらの歳出予算につきましては、おおむね適正に執行されていることが認められました。  次に、37ページ以降には特別会計を記載してございます。歳入歳出差引残額は前年に比べ20.9%増の6億1,693万8,972円でありまして、そのうち1億2,000万円を基金に積み立て、繰越明許費を除いた残りの4億9,366万5,372円は翌年度へ繰り越されております。特別会計につきましては、それぞれの目的に沿って事務事業が推進されていることが認められました。なお、国民健康保険特別会計につきましては、被保険者数の減少によりまして財源確保の厳しい状況が予想されるところではございますけれども、適正な財政運営に向け、効果的な施策の実施を望むものでございます。  次に、52ページには実質収支に関する調書、53ページには財産に関する調書の記載がございますが、その計数は正確でございました。54ページの基金の運用状況につきましては、当該基金においては設置目的に応じ、適正に運用されていることが認められました。  次に、公営企業会計の審査結果につきましてご報告申し上げたいと思います。下水道事業等会計の決算状況につきまして、67ページ以降に記載をいたしました。73ページの経営成績に記載しましたように、総収益から総費用を差し引きました総収支につきましては528万4,258円の純利益が生じてございます。また、営業収益から営業費用を差し引きました営業収支につきましては21億2,626万6,605円の営業損失となってございます。なお、総収支において純利益が発生しておりますけれども、これは一般会計からの負担金、補助金の繰り入れ等によるものでございます。  当年度の主要事業としましては、公共下水道事業において管渠築造工事を実施し、終末処理場において耐震補強工事及び設備更新工事を実施いたしました。また、下水道管渠の更新工事等により施設の長寿命化を図りました。  今後も下水道施設の整備費に加え、既存設備の更新においても多額の費用が必要となることから、さらに経営環境が厳しくなることが予想されます。太田市下水道事業等経営戦略に沿った取組を着実に実施していただき、安定した経営の実現を望むものでございます。  以上、本会計については、地方公営企業法に規定された経営の基本原則にのっとった企業経営が行われており、本決算は適正なものと認めることができました。  それでは最後に、太田市全体の決算について申し上げたいと思います。令和元年度の日本経済は、米中貿易摩擦等の政策要因による影響が残る中でも、徐々に上向きに転じる動きを示しておりました。しかしながら、後半は消費税増税に加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により経済活動は大きく制限を受け、これまでにない厳しい環境となりました。  本市におきましては、一般会計の歳入につきまして、重要な自主財源であります市税は大幅に減収となりましたが、歳入歳出の財源調整として、財政調整基金からの繰入金が平成30年度に比べ大きく増加してございます。突発的に起こり得る感染症や災害等に備え、今後も自主財源の確保につきましては、引き続き努力をお願いするものでございます。  そして、一般会計では市税等に、特別会計では国民健康保険税等に多大な収入未済額が見られました。このうち、市税、保育所運営費保護者負担金及び奨学金貸付金等については、収入未済額は縮減しており、収納対策の強化と債権管理の取組の成果と認められるところでございます。今後におきましても、取組の効果を検証するとともに、公平性確保の観点から滞納額のさらなる縮減に向けた効果的な収納対策をお願いするものでございます。  一般会計の歳出につきましては、まちづくりの目標であります第2次太田市総合計画で定めた将来の都市像、「人と自然にやさしく、品格のあるまち太田」の実現に向け、第3次実施計画を基本とした各種の事業が実施されました。限りある財源の中、経済性、効率性、有効性を踏まえた予算執行でございました。しかし、新型コロナウイルス等、社会状況の変化による経済活動の停滞、それに伴う市民や企業等への支援、増大する社会保障への対応などによりまして、本市の財政運営はこの先も厳しい状況が続くと思われます。このため、繰り返しにはなりますが、自主財源の確保を図りながら、事務事業の効果及び必要性を再検証し、経常経費削減に向けた取組を継続して行うことが不可欠であります。  今後におかれましても、限られた財源を有効に活用していただき、健全な財政構造を堅持するとともに、市民サービスの充実と市民福祉のさらなる向上に努められるよう要望いたします。  以上、令和元年度太田市各会計決算の審査結果報告とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  続きまして、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく令和元年度太田市健全化判断比率等の審査結果をご報告申し上げます。市長から審査に付されました健全化判断比率及び資金不足比率並びにその算定の基礎となる事項を記載しました書類について、太田市監査基準に基づいた審査を執り行ったものでございます。  審査の結果、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率及び将来負担比率から成る健全化判断比率につきましては、いずれも早期健全化基準を下回ってございまして、良好であることが認められました。特に実質赤字比率及び連結実質赤字比率につきましては、前年度に引き続き、当年度も黒字となっておりまして、当該比率には該当がございませんでした。実質公債費比率につきましても、前年に比べ0.2ポイント、将来負担比率につきましては前年に比べ11.8ポイント、それぞれ向上しておりまして、両比率とも早期健全化基準を大幅に下回ってございます。また、公営企業における経営状況の健全性を判断する資金不足比率につきましても、当該比率には該当はなく、経営健全化基準を下回り、良好な状態にあることが認められました。  なお、参考といたしまして、地方公営企業会計を適用している下水道事業等会計について、民間の企業会計における1年基準に基づく実質的な資金不足比率を算出した結果、算出された比率につきましては、経営健全化基準を上回ることとなるため、さらなる経営改善に取り組むとともに、安定的で効率的な事業運営を望むものでございます。  地方公共団体の財政の健全化に関する法律は、自治体の財政状況を統一的な指標で明らかにするためのものであります。健全な財政運営を行うためには、適切な内部統制機能を発揮していただき、経営改善を図っていくことが重要でございます。本市におきましても、少子高齢化による人口減少、社会保障関係費等のさらなる増加に加えまして、社会情勢の変化による経済活動の停滞に伴う税収減も予想されます。今後につきましても、長期的な視点に立った健全な財政運営に努めるとともに、さらなる積極的な経営改善を要望いたしまして、令和元年度太田市健全化判断比率等の審査結果の報告とさせていただきます。  以上でございます。よろしくお願い申し上げます。      ◎ 散     会 ○議長(久保田俊) 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、9月5日から9月7日までの3日間は休会いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(久保田俊) ご異議なしと認めます。  よって、9月5日から9月7日までの3日間は休会することに決定いたしました。  次の会議は、9月8日午前9時30分から開きますので、ご出席願います。  本日はこれをもって散会いたします。                                       午後4時32分散会...